明治44(1911)年に創設された日本徴兵保険会社の新潟支部として昭和15(1940)年に建設。 設計は横河民輔(1864~1945)率いる横河工務所によるもので総工費はおよそ48万9千円(当時)、当初はRC造で建てられる予定でしたが日中戦争の勃発した昭和12(1937)年頃からの金属高騰により木造に設計変更されて建てられました。 訪問した時点(2007年06月17日)で既に空家になっていましたが、この僅か2週間後位に解体されて現在は跡地にマンションが建っているようです。 新潟県新潟市中央区東中通1-86-51 07年06月中旬 ※現存せず。
交差点に面して入口を設け、御影石やメダリオン状の装飾などで控えめに飾っています。
解体翌年の平成20(2008)年10月に大和生命は経営破綻。 この建物が売却されたのもその辺りと関係がありそうですね。
横河民輔は建築家というよりも事業家としての側面が強く、建物の設計は所員に一任してしまう事が殆んどだったという。 この建物も恐らく所員の誰かの手になるものと思われます。
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