濱口儀兵衛商店(ヤマサ醤油の前身)の十代目・濱口梧洞の組織した㈶公正会の会館として大正15(1926)年に建設。 図書室を中心に大小の集会室を設け、夜間中学である公正学院を開いたりするなど独自の社会教育事業を行いました。 昭和23(1948)年に施設は銚子市に移管され、公正市民館と改称し地域の社会教育活動の中心として近年まで機能し続けました。 千葉県銚子市新生町2-1-5 10年08月下旬他
※参考 『総覧 日本の建築 2 関東』 1989
現在は地区のコミュニティセンターとして活用。
柱頭はかなり簡略化されたデザイン。
天女が描かれたステンドグラス。
取り外した跡があるのでこの蝶番は古くないかも。
2階へ上がる階段下の装飾。
分かりやすい解説をどうぞ。
濱口梧洞翁の胸像。
設計者の高橋清輔は東京・有楽町にあった米国貿易商事の営繕技師だったという。
※参考 同じ醤油醸造業者の興した社会事業施設としては、こちらの興風会館も同様です。 野田醤油(現在のキッコーマン)により昭和4(1929)年に建設されたもの(千葉県野田市)。