植野美枝子料理・菓子スタジオの毎日

料理・菓子研究家奮闘の毎日を綴るブログ
著書:作りおき・使いまわしおかず365日他 

チョコレート自分史vol.2ベトナムドンナイ省カカオ農園へ

2019-01-30 08:40:11 | チョコレート・ヴァレンタイン

チョコレート自分史vol.2
昨日は新宿で行われていたサロン・ドゥ・ショコラが大盛況で終了したとのメールが届きました。
2006年に日本のル・コルドン・ブルーを卒業し、その後もフランスParisのホテルリッツエスコフィエのショコラの授業を受講したり、パリ中のショコラトゥリーを見て歩いたりしていました。ボンボンショコラを美しく作る事が最も大切だったのですが、実際にチョコレートを作ってみると、産地やカカオの種類によりチョコレートの仕上がりが全く違ってくる事で、赤道直下の産地への思いは抱き続けていました。
 そこから8年の年月が過ぎた時に、とうとうその機会がやって来ました。
まだBean to Barという言葉が知られてない頃のstory. 

2012年から2018年6月まで、6年間取り組んでいたキッチンスタジオの立ち上げから、スイーツ開発の仕事で渡越中、
今から5年前になりますが、2014年7月に念願のカカオの産地まで出かけて行った時の様子の写真です。
 ホーチミンからバスに乗り込んでいます。

 
バスは悪路で横転するかと思うほどの道路事情の中、ドライブインに到着。
ドライブインでトイレに入ると!ステップだけが2個あるトイレ。レバーを引いて水を流すと、どこからともなく洪水のように水が全面にドバーっと流れる方式のです。全身濡れるかと思った〜。ふー。
でもこのトイレは良い方です。囲いがしてあり穴だけ空いていて、バケツとジョウロが置いてあり、手動の所もありますので(汗)


農園の入り口。オーナーさんに挨拶をして、まずは説明を軽く聞いて、いよいよカカオ農園見学です。

入り口はアジアの密林の入り口を思わせる。ここからカカオ農園が広がっていると思うと胸が高鳴ります。


ベトナムで採れるカカオはフォラステロとクリオロの交配種。トリニタリオ種です。
クリオロの芳醇な香りと、フォラステロの丈夫さ、高い収穫性を併せ持つ。トリニタリオ種は遺伝学者JFポンドによって確認されているだけでも100種類ほどあるそうです。市場占有率はフォラステロ種が80%だとすると、8%前後。品種によって様々であるが、フルーツ、ハーブ感がしっかりしたものナッツのような香ばしさのあるものですが、実際クーベルチュールになったものをテイスティングしてみるとスパイシーでかなり酸味が強いと思いました。

説明を聞いて、、
「ついに来た」幹にカカオの花が!!!
カカオの花はこんなに可憐。
  

カカオは収穫までに3年の年月がかかるのです。この美しいお花がスタートで、見事なカカオポッドに成長していきます。

・・続く

植野美枝子profile

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チョコレート自分史振り返り。(サロン・デュ・ショコラ初日に行って来ました)

2019-01-27 09:33:24 | チョコレート・ヴァレンタイン

 新宿NSビルのサロン・ドゥ・ショコラへ行ってきました。
毎年パリか日本のサロン・ドゥ・ショコラ、どちらかに何とかして辿り着いています^^



 2005年にル・コルドンブルーを卒業、製菓を勉強して以来、パリのパティスリー、ショコラトゥリーに魅了され、
何度も何度もパリへ通ってはボンボンショコラの作り方を学びました。
 その後2012年ごろから6年間ベトナムのスイーツ開発の仕事をしていたので、赤道を挟んで北緯・南緯20度以内の地域で育つカカオ豆だったら、ベトナムでも採れているはずと、色々調べたら、やっぱり!作られていたんですね。その頃まだベトナム産カカオは注目されていなかったのですが、ついに念願のカカオ農園に入り、製造過程を見る事が出来ました!

 チョコレート自分史を振り返ると、12、3年の間に、初めはカカオ
の産地というよりパリのパトリックロジェのようなショコラトリー、美しく陳列されたボンボンショコラに衝撃だったわけですが→だんだんカカオ豆の事が気になり始め→ついにはカカオの産地へと遡って行くことに。

 
念願叶ってたどり着いたカカオ農園は、鬱蒼としていますが、中はしっとりしていて、母親の胎内のような静かで平和な所でした。
 時々樹木の幹の所から、ニョキッとカカオが生えていて、何とも可愛らしいというか、お茶目な感じの素敵な色のカカオポッドが顔を出しています。やっと出会えた感動を覚えています。

  今回のサロン・
ドゥ・ショコラで惹かれるのは、やっぱりビーンズに近いところ。
中でもいつもカカオポッドを陳列して、機械まで持ち込んで製造過程を説明するなど、すごい頑張っていると思うのが、
日本の「meiji」のコーナーです。
今回は珍しい白カカオから作るチョコのワークショップを楽しんでしまいました!


カカオの実は白いワタのようなフワフワのベッドに包まれています。



バナナの葉っぱを被せて発酵させる。






1ヶ月近く干して、このような感じのカカオ豆が出来上がった!















赤道直下のメキシコ産ホワイトカカオが、遠路はるばる口に入る所まで来たっ!





こうして書いていたら、またもう1回サロンドゥショコラに行きたくなりました♫







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腸活おせち料理

2019-01-22 23:09:36 | 料理教室


 遅くなりましたが、昨年12月の腸活料理教室は、「おせち料理」
おせち料理は家族が食べないから作らないと言っていた生徒さんでしたが・・
今回の手作りおせちをおうちに持って帰った反応は・・
「家族が大絶賛してくれた!」
良かったですねー。
少しづつ、生徒さんが作ったおせちの写真をアップしたいと思います!


 

 



 

 

 

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