植野美枝子料理・菓子スタジオの毎日

料理・菓子研究家奮闘の毎日を綴るブログ
著書:作りおき・使いまわしおかず365日他 

コロナ期に繁盛ブーランジェカフェ

2021-04-29 19:25:00 | 手がけたお仕事振り返り
【コロナ期に繁盛ブーランジェカフェ】
昨日は以前カフェメニューを開発していた、東京都尾山台にあるフランスMOF・リュドヴィックさん監修元町ポンパドウルのブーランジェカフェ、VENT DE LUDOに行ってきました。
 私がカフェメニューを開発していた2015年頃から割と人気があった薬膳スープとラザニアを、まだカフェで提供しているとの事。
 数年ぶりに伺ってみて、開発した時と寸分違わぬ材料で作ってあり、非常に驚きと感動とLUDOさんの高澤シェフやスタッフさん達ブーランジェ(しかも女性が多い!)実力を感じざるを得ない貴重な1日となりました。日々のご努力を思うと本当に感謝に絶えません。
 当時はラザニアのミートソースから、薬膳スープの中の芽キャベツを鳥肉で巻いて作るガランティーヌ、付け合わせの春菊バターまで全て手作りなので、当時の料理の製造スタッフさんから「面倒すぎる」と叱られていたので(笑)、てっきり手のかかるメニューは姿を消してしまったとばかり思っていましたらー、最近高澤シェフから「まだ続けてやってますよ!」とのお話を聞いておそるおそる訪ねてみると、「本当ーだー」。
 この時期なので席の予約もしないでおり、途中の電車でもしやと急に心配になりシェフに連絡したら、朝から満席で、「しばらくお待ちいただくかも。。」との事で。待ち合わせだったので1時間も前から私は先に行って席を陣取って待機する。
 入店するやあのパンの香りとフランスのポップスが流れる店内に、いっぺんに呼び戻されて酔いましたよー。12時半だったので既にパンは半分くらい売り切れておりましたが、まずはパンを買い漁り(笑)カフェへと。いよいよランチプレートが運び込まれて参りました。写真のようにパンも大盛りで、セットメニュー1,180円とはリーズナブルです。
 6年間メニューを開発した時と寸分違わず作り続けていることもすごいですけど、肝心のパンは、「以前よりもっとリュドさんのレシピを忠実に守るようにして作っている。」とのお話も聞きました。リュドさんはフランスブルターニュの方なので、そば粉のバゲットを出している特徴的なパンのお店です。
 開店された頃は、地元商店街に突如出現した 謂わば「とんがったフランス式本格ブーランジェリー」でしたから、地元のお客さんより、遠くからとか日本在留の外国人の方が多く買いに来られたものでした。
ところが、昨日は年月を経て、そば粉のバゲットから先に売り切れているとは!! そしてカフェで楽しそうに食べていらっしゃるのは地元のご高齢の方達。よく馴染んだものだなーと。しみじみ感動しましたね。 味を作ったり守るとは本当に毎日の努力の積み重ねですね。今コロナ期でもお店にひっきりなしにお客さんが入ってくるのは、パンの美味しさは言わずもがな、そば粉の効用やカフェメニューの薬膳スープの材料など、他店との差別化や、お店の製品のコンセプトや材料についてもお客さんの理解が深まった事に尽きると思いました。
そして人の手から作られた、しかも普通の家庭では作りにくいものというのは、お客さんが途絶えないんだなあと色々学びが多かったです。ありがとうございました。






















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