エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ムラサキケマン

2015年04月07日 | ポエム
春の紛らわしきピンクである。
だが、すっと経つ姿は極めて個性的である。



その名前は「ムラサキケマン」である。



例えば、ホトケノザの密集の中で立ち尽くす。
風を多めに受けて、そよぐ。

その姿も又、風情であるのだ。







「立ちつくすムラサキケマン風多め」







ムラサキケマンにこそ、そっと囁こうではないか。
「は・・・る・・・が、来たよ!」
とどめは「きみ・・・の、お・・・か・・・げ・・・だよ!」



ホトケノザにも、ヒメオドリコソウにも似た淡いピンクが、好もしいではないか。
間もなく、同じ色合いでレンゲが咲き始めるだろう。

レンゲの先駆けでもある。



       荒 野人