エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

タケノコご飯

2015年04月30日 | ポエム
我が家は、最近お米食から撤退した。
麦ご飯あるいは雑穀ご飯となっている。

パンも、小麦パンからライ麦パンのに変えた。
健康のためである・・・というより現状維持を旨とする転換である。
もちろん、毎日食べていた「お甘」とも訣別した。
それも寂しいのであって、時に甘味を楽しむ事としている。

だがしかし、普通週一程度に抑える。

今日のタケノコご飯も、ベースは麦ご飯としてみたのである。



タケノコは、春浅き頃に土を割って世に現出する。
エネルギーに充ち満ちているのである。



よしんば、樹の根っこが有ったってそれを迂回して世に出るのだ。







「春荀の味蕾の刳(えぐ)み心地良く」







このくらいのときのタケノコが美味い。
本当は、まだ土の中に在って土の表層を押上げた頃が良いのだが・・・。
素人には、何処に有るのかが詠みきれない。

麦ご飯とタケノコは良く合うと思った。
美味かったのである。



付け合わせには「独活」のさんばい酢和えである。
歯に染み通るような「透明感」のある食感が嬉しい。

身体の隅々にまで春が染み渡っていった。



       荒 野人