エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

春霞

2015年04月10日 | ポエム
7日から、菜種梅雨に入った。
6日の入学式は良く晴れて、幸運に恵まれた。
恵まれたけれど、良く晴れていながら霞がかかったような一日であった。



春・・・一面に薄いベールがかかったように視野を覆う。
それが春霞である。

撮る桜は大地を白く染めていく。
春の風情である。



桜並木も少し寂しい。
寂しいけれど蕊が赤く降り始める。
蕊降る候である。







「春霞全き視野の爽やかさ」







花は散り、やがて仲春へと移ろう。



花散る並木を、老年の方々が歩いておられる。
ほのぼのとした空気が作られる。

ぼくも、一人に数えて頂けるはずだ!
空気が、爽やかなのは何故だろうか。
美しく齢を重ねるのは、難しい。


        荒 野人