エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

すみれ

2015年04月18日 | ポエム
菫が何処に行っても、満開だ。
小さな紫色の花を、そっと天に押し上げる。



山の斜面にも咲く。
雑木林の中にも咲く。



スカルラッテイ作曲の「菫」。
ぼくも好んで歌ったものであった。

今日は、パヴアロッテイで聴きたい気分である。






Luciano Pavarotti. Le Violette. A. Scarlatti.











「地を掴むタチツボスミレ逞しき」







すみれは、いつも正しい。
季節を裏切らない。



季節の寄り添って、咲くのだ。
その、すみれの生き様は羨ましい。



雨を纏ったすみれに、ぼくは恋をした。

山野に色を添え、山野を決定づける。
それに、すみれは根性がある。
石の隙間からでも、花を開く。



すみれの役割は大きい。




       荒 野人