エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

からたちの花

2015年04月12日 | ポエム
からたちの花が咲いた。
まだ蕾が多いけれど、ウキウキとする気分がどこかにあるのだ。

白い花だ。



棘をものともせず、咲こうとする。
その姿勢を良しとしたい。







「棘多きからたちの花まだ硬く」







森真季の、透明な歌声で聴きたい。
少しねばった印象のある声であるけれど、聴きこむと澄んでくる。
不思議な声である。

彼女の歌声は、この歌が似合う。
あと、NHKの坂の上の雲のテーマ曲だ。



からたちの花(Maki Mori)






枳殻の花言葉は・・・。
「思い出」「温情」「泰平」である。
因に、からたちの木は「悠揚とした」。
花は「貞節」「相思相愛」である。

まろいまろい金の玉、あの暖かな産毛でくるまれた金の玉が懐かしい。
秋、落合川の秘密の場所に実る。

そして、熟すのだろうか零れ落ちる。
それを拾う。
手の平で転がす。

産毛が優しいのだ。



      荒 野人