エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

春の小川

2015年04月15日 | ポエム
春の小川が、サラサラと流れるのは本当だ。
とりわけ日本人は、季節を心の目や肌温度で感じるからそうなる。



啓蟄とはまた別に、生き物が蠢く。
それが体内にエネルギーを注ぎ込むのだ。







「ネコヤナギ川の行く手を遮りて」









「春の小川」~文部省唱歌メドレー「ふるさとの四季」より (根城中学校合唱部)




命を謳歌するとは、この事である。
この歌は、清純な女生徒の歌声が良く似合う。
そう、プラトニックな愛を信じて疑わなかった青春の日々に還るからである。



小川は流れていながら、鏡のように森羅万象を映しこむのである。
因に、川面に映る樹の影は「柳」である。
それがまた、シャープであって一分の隙も無い。

日本人の想像の中で、生き続ける美学である。



       荒 野人