エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

花水木

2015年04月28日 | ポエム
花水木が、淡淡と視線の先を見せてくれる。
白であれ赤であれ、その淡さが好もしいのである。



ポトマック河畔の桜の返礼として、アメリカから送られた花卉である。
花水木は、北米の花卉である。

例えば、フリーウェイの街道沿いには花水木が目を楽しませる。
花もそうだけれど、新緑も良い。
新緑も良いけれど、滴るような翠も良い。
翠も良いけれど、秋の紅葉も良いのである。



四季を通じて楽しめるのだ。
従弟のKも、シンボルツリーとして玄関脇に植えてある。
植えた当初は、花が少なかったらしいのだが今では花も楽しめるようになっている。



一青窈の花水木が、楽曲としては有名である。
一青窈には、台湾系中国人の血が体内に流れている。

その歌い方に、そうした血の流れを感じさせるのである。







「宙深く淡き彩り花水木」







俳句に詠むと、一際春の深まりを感じる。



ハナミズキ 一青窈







今日は、夏日になるのだと云う。
あらゆる花芽が、綻んでくる。



        荒 野人