平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

花燃ゆ 第37回「夫の忘れがたみ」~みんなが見たかった明治という新しい時代を私は歩んでいきます

2015年09月16日 | 大河ドラマ・時代劇
 新しい時代、新しい国づくりの始まりです。
「父祖伝来の土地はどうなる?」
「奥御殿はどうなるのじゃ?」
「お家を潰す気か!」
 当然、既得権者は動揺し、怒りますよね。

 これに対し、美和(井上真央)は前向きだ。
「みんなが見たかった明治という新しい時代を私は歩んでいきます」
 未来をつくることにシフトチェンジしている。
 これは松陰や久坂や高杉の考えていたことだから。
 そのDNAが美和に引き継がれている。
 おそらく夫・久坂玄瑞(東出昌大)が美和に遺したものとは、「新しい日本をつくる」という遺志だったのだろう。

 脚本は小松江里子さん。
 四人目の脚本家。
 いきなり美和のモノローグが出て来たのには驚いたなぁ。
「私はまだ知りませんでした。その子が久坂の遺した子だったとは」
「みんなが見たかった明治という新しい時代を私は歩んでいきます」
 本来なら、これ、ナレーション(語り)の池田秀一さんが語るべきこと。
 自由だなぁ、作品の統一性がなくなるし、モノローグっていうのは便利な手法ですが、こういう使い方だと格調が下がる。

 まわる風車っていうのもね。
 秀治郎の風車が回ることで、辰路(鈴木杏)の心の動揺を表したのだろうが、隠喩としてはイマイチのような気が……。
 これくらいの隠喩だったらやらない方がいい。

 偶然も……。
 無法者の男たちに追いかけられて、美和は辰路に助けられ、広い京都で、偶然、出会ってしまう。
 まあ、1時間ドラマで、1回くらいの<偶然の使用>はありなんですけどね、男たちに追いかけられて……っていうのは、どうだろう?
 薬を届けるために京都に行くくだりといい、手法としてはちょっと安易。
 いかにも段取りっぽい気がする。

 脚本家の皆さん、もう少しがんばって下さい。
 役者さんにもっと芝居をさせてあげて下さい。

 
コメント (2)
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