平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

日露外相会談、失敗!~拉致問題、TPP、北方領土と、無能ぶりを発揮する安倍外交!

2015年09月23日 | 事件・出来事
 岸田外務大臣とロシア・ラブロフ外務大臣による、日露外相会談は失敗に終わったようだ。

 岸田外相が、北方領土返還について今後も話し合っていくことに言及すると、ラブロフ外相は、
「北方領土のことは対話の題目にすら上がらなかった」
 と正反対の言葉。
 いったい、どちらが本当なの?

 先日、無茶苦茶な強行採決で成立した戦争法案について、外国人記者から聞かれると、岸田外務大臣は、
「多くの国々からすでに歓迎や支持をいただいております」
 ところがラブロフ外相は、
「安保法制はアメリカが北東アジアにおける軍事的影響力を拡大強化していることに関連している。安全保障をブロック主義で確保することは時代遅れだと考えている」
 こりゃあ、ラブロフ外相の言ってることの方が本質をとらえているなぁ。
 今回の安保法制はすべてアメリカ様のため。
 そして、ブロック主義は20世紀のやり方で、もはや古い。行き着く先は第三次世界大戦だ。
 もちろん、岸田外務大臣が語った「多くの国々から歓迎や支持をいただいている」というのも本当なのだろうが、それは当たり前。
 何しろ日本が自分たちの軍事行動の一部を肩代わりしてくれるのだから、他国にしてみれば、こんなに有り難いことはない。

 結局、この外相会談、発言をすべてラブロフに否定されて、岸田外務大臣は憮然とした表情。
 普通、こういう会談では、予定調和で成果や友好関係を発表するものだが、そういったものはまったくなし。
 何だったんだ、この会談は?
 完全にロシアにハシゴを外されて、恥をかきに行ったという感じ。

 それにしても安倍外交って、どうなのだろう?
 安倍首相は「地球儀外交」と言って世界各国をまわっているけど、やっていることは、金をばらまいているだけ。
 金の関係ではうわべの関係は築けても、本当の信頼は得られない。
 もっとも、さすがの安倍首相も金の力だけでは不十分とわかったのか、今度は自衛隊員の血を流すことで信頼を築こうとし始めた。
 一方、
・北朝鮮との拉致問題は暗礁。
・TPPは迷走して、妥結するかどうか、分からない状況。
・ロシアの首脳は次々と北方領土を訪問。
・25日にはオバマと習近平の米中首脳会談。

 しっかりしろよ、安倍外交!
 しかし、こうなるのもある程度、予想できたこと。
 何しろ、新国立競技場やオリンピックエンブレムすら満足につくれない政府なのだから。
 安保法案も数の力を使っての強引な方法でしか、通せないのだから。
 安倍政権が頼りにしているのは、結局、金と数の力だけ。それに軍事。
 知恵やソフトパワーを使う気なんかまったくない。というより、その能力がない。
 きれいごとの、上っ面の言葉だけで物事を進めているから、今回の日露外相会談のようなことが起こる。

 反知性主義の安倍政権。
 これは外交にもあらわれている。

 
コメント (6)
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