平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

衝撃! 五輪エンブレム問題~審査員代表の永井一正氏は修正を知らされていなかった!

2015年09月04日 | 事件・出来事
 オリンピックエンブレム使用中止問題。
 佐野研二郎氏ありきの出来レースだった? という疑惑が高まる中、日本テレビの報道番組everyは、8人の審査員に取材を申し込んだらしい。
 ところが、8人の審査員のうち、
・3人は取材拒否。
・別の3人は「コメントできない」
・残りのふたりは連絡がとれない。
 という形に。

 あれれ? おかしいね、厳正な審査だったら堂々と取材に答えればいいのに。
 オリンピック組織委員会から、口裏合わせが出来るまで何も言うな、と口止めされているのだろうか?
 こういう対応が一番、疑惑を招くのに。

 コンペに選ばれなかったデザイナーさんは日刊スポーツの取材を受けて、次のようにコメントしている。
「通常なら、選ばれなかった側にも『こういうデザインに決まったが、引き続き協力をお願いしたい』という連絡くらいある。しかし今回、組織委員会からの連絡は全くなかった」
「応募したほかの103人のデザイナーに、最低限の礼儀もなかった。修正してまで、佐野氏のデザインに決めた。その段階で、佐野氏と我々は平等ではないと思った」

 応募した103人のデザイナーさんは、日本や世界のデザイン賞を複数獲った著名な方々(=コンペ参加資格として、有名なデザイン賞を複数獲った方という規定があった)である。
 美大生やこれから世に出ようとする無名のデザイナーではない。
 そんな実績のある方々に何の連絡もないとは……。
 これって、とても失礼なことではないか?
 応募者を下に見ている完全なお役所仕事だね。自分では何も生み出せないくせに。民間だったらクリエイターに対して、こんな扱いは絶対にしない。

 本日の読売新聞にはこんな記事があった。
『2020年東京五輪・パラリンピックの大会エンブレムが白紙撤回された問題で、審査委員代表を務めた永井一正・日本グラフィックデザイナー協会特別顧問(86)が3日、読売新聞の取材に応じ、コンペで選ばれたアートディレクター・佐野研二郎氏(43)の原案が2度修正されて最終案になった過程を、大会組織委員会から伝えられていなかったことを明らかにした。
 今回のエンブレムが完成する過程では、佐野氏の原案に似た商標が見つかったため、大会組織委員会などの要請によりデザインが修正された。この過程は8月28日の記者会見で公表されたが、永井氏は1回目の修正案をその直前まで知らされておらず、最終案についても「(発表の)1週間くらい前に知らされ、国際商標を取ったというので、いまさら何を言ってもしょうがないと思って了承した」という』(読売新聞)

 何と審査委員代表の永井一正氏にも2回の変更を伝えず、事後承諾だったというのだ。
 ええっ、審査委員のトップが知らなかったなんて!
 ということは、
 最終案を誰がOKと決めたのか?
 誰が変更を指示したのか?
 おまけに永井氏に担当者が語った「国際商標を取った」という説明は、完全なウソだ。
 国際商標を取るには長くて1年半くらいの時間がかかるそうだし、そもそも取れているのなら、大手を振ってエンブレムを使えるわけで、引っ込める必要はない。ベルギーのデザイナーが訴えて来たら、「国際商標が取れているんです」と説明すればいいわけで。

 というわけで、まったく不透明なエンブレムの選考過程。
 応募した著名なデザイナーや永井審査員長への対応といい、失礼でいい加減なことが多すぎる。
 仕切っているのは、大会組織委員会であろうが、こんなことをしているようでは、第3、第4の不手際を引き起こすに違いない。
 おまけに、こんな大失態を犯していながら誰も責任を取らないのだから笑ってしまう。

 今回の件は徹底的に膿を出すべきだ。
 誰が判断して、誰が間違ったのかを明らかにすべきだ。
 癒着の疑惑も明らかにせよ。
 そうしないと、5年後のオリンピックはボロボロで、悲惨なものになりますよ。

※参照記事
 『談合疑惑のエンブレム審査委員会が責任説明を果たさないまま全員逃亡』(netgeek)

 『コンペ応募者に不信感「佐野氏ありきの選考だった」』(日刊スポーツ)

 『佐野氏エンブレム、永井氏「しょうがなく了承」』(読売新聞)

コメント
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