平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

まれ 最終話~良いメレンゲが出来て「よし!」と言えること、これが本当の幸せなのだ

2015年09月26日 | ホームドラマ
 『まれ』最終回。
 希(土屋太鳳)は言う。

「ふるさととは、ここで出会った人たちのこと」
「夢とは、美味しい味噌汁とか小さなことの積み重ね。それが大きな夢となる」

 王道の結論だな~。
 こんなこと恥ずかしくて、なかなか言えない。
 クドカンだったら、こんなせりふ、絶対に書かないだろう。
 でも、これをみんなの前で言えてしまうのが、希。

 だから、個人的に共感するのは、一子(清水富美加)。
 ずっと想い続けている洋一郎(高畑裕太)に対し、
「やっぱ、男として見られんわ」(笑)
 圭太(山崎賢人)のつくった漆のネックレスを見て、
「何? このダサいの」(笑)

 『リーガルハイ』の古美門先生がこき下ろしていたように、朝ドラヒロインは、どこか恥ずかしい。
 一子のような少し悪いの子の方が、説得力がある。
 でも、そんな一子も、
「ふるさととは、ここで出会った人たちのこと」
「夢とは、美味しい味噌汁とか小さなことの積み重ね。それが大きな夢となる」
 という希の言葉に共感してたと思うんですよね。
 彼女が東京に出て、いろいろなことに頭をぶつけて、学んだことはまさにこれらのことだったから。
 希と一子は表と裏。陽と陰。

 ラストシーンは、良いメレンゲが出来て、希が「よし!」というシーンだった。
 このシーンに作品のすべてが集約されている。

 良いメレンゲが出来て、「よし!」と言えること。
 これが本当の幸せなのだ。

 さあ、僕達も、日常の中の「よし!」を探しに行こう。

コメント
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