栄光イレブン会

栄光学園11期卒業生の親睦・連絡・活動記録

ブログ開設:2011年8月23日

城廻の旅(Yamada_Hiroshi)

2012年05月07日 | 柳原・山田・吉川

 

私は城を見るのが好きで、平成17年頃から「城巡りの旅」と称して、北海道・東北・関東・北陸・東海と42の城や城跡を見て回りました。

私の城巡りのスタイルは、JRの新幹線と在来線を併用して(時刻表と首っ引きになります)目的の城の最寄の駅へ行き、城が駅から近ければ徒歩で、遠ければバスやタクシーを使って城まで行き、写真を撮りながら城の中を歩き回ります。

例えば、岩手県の三戸城を見に行ったときには、まず東北新幹線で八戸まで行き在来線に乗り換えて三戸まで戻り駅からタクシーで城跡まで行き、人っ子一人いない城跡を思い通りに見て回りました。この城は、南部一族の葛藤を描いてNHKの大河ドラマにもなった「炎立つ」の舞台になった城で往時を偲びながら楽しみました。よく人からそんなに城ばかり見て何が面白いのかと言われますが、私は読書が好きで時代小説も沢山読んでいるので、大抵の城はその城にまつわる武将の話が思い浮かべられるのでどこへ行っても楽しいのです。

さて、前置きが長くなりましたが、東の城を見て回りこれからは西だと言うときに肺がんを患い、もう城巡りはお終いだと思っていましたが、最近抗がん剤の投与をやめて体力の回復に努めた結果大分体力を回復しましたので、先日妻と四国の城巡りのツアーに参加しました。このツアーは一泊二日で四国の四つの城を巡る旅で昔のままの天守閣(たいていの城の天守閣は新しく復元されたものかあるいは天守閣を模した博物館なのです)が残っている12の城のうち4つを回る興味深いものです。

一日目は早朝の便で空路松山空港へ行き、そこからは観光バスでまず宇和島城へ行きました。

                   

                   

                              宇和島城にて           

   この城は九州と四国の境の豊後水道に面した小高い丘の上にあり城つくりの名人の藤堂高虎が造り、その後領主となった宇和島伊達家(伊達政宗の長男が元祖)が改築したもので天守閣のほか幾つか昔からの門が残っていました。

この後は、バスで松山に戻り伊予松山城(松山城というのは幾つかあり区別するために昔の国名の伊予が頭についています)を見物しました。この城は小高い山の上にあり(城の区分では山城になります)高い石垣が有名で体力に自信のない私は果たして天守閣まで行かれるか不安でしたが、バスが頂上付近まで行ってくれましたのでなんとかなりました。

                    

                                松山城にて

一日目はこの2つの城の見物で終わり、松山のシティホテルに早めにチェックインしたので昔懐かしい市電に乗って道後温泉へ行き、風呂に入って伊予名物の鯛飯を食べてホテルに戻りました。

二日目は、松山からバスで瀬戸内海沿いに走り讃岐の丸亀城へ行きました。この城は丸亀市(香川県)の中心部の小高い山の上にあり、興味深かったのは山頂近くにある二の丸井戸で何と深さが約65メートルもあります。何で苦労してこんな深い井戸を掘ったかというと、敵に攻められて籠城する際大事なのは食糧と水で人間は食糧がなくてもある程度の期間生きていられますが、水がないとすぐに死んでしまいます。そのためどの城でも水の確保が重要なポイントになるのです。

丸亀城を後にして、途中琴平(金比羅様)で名物の讃岐うどんの昼食をとり、四国を縦断して最後の高知城へ行きました。

高知では、横須賀にも縁の深い龍馬ブームも一段落ということで「龍馬の休日」(リョウマの休日)としゃれてお祭りをやっていました。高知城は、これもNHKの大河ドラマで名の売れた山内一豊が築いた城で日本で唯一本丸の建物群が現存していて江戸時代を偲べる城です。面白かったのは石垣の半ば位から突き出た石のとよでこれは石垣の後ろにたまった水を排水して石垣が崩れるのを防ぐためのもので、雨の多い土佐ならではの工夫が凝らされていました。

                     

                           高知城にて

高知城で城巡りを終わり、高知龍馬空港で名物の鰹の叩き定食の夕食をとり空路帰途に就きました。

今回の旅は2日とも晴天に恵まれ、城にはつきものの桜もどこも満開で最高の城巡りが楽しめました。松山へ行った時には、愛媛朝日テレビに出向中の長谷川和生君にTELしましたが残念ながら不在で会えませんでした。

最高の城巡りの中で一つだけ残念だったのは、ツァーだから仕方のないことですがどの城でもボランティアガイドがついたのが城の知識豊富な私には煩わしかったことで、次からはフリーで城巡りをしたいなと思っています。                      (山田*博)

                               

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