想像とは違いましたが。
「素敵な相棒 ~フランクじいさんとロボットヘルパー~」61点★★★
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近い未来。
ガンコで偏屈なフランクじいさん(フランク・ランジェラ)は
70歳で一人暮らし。
最近、物忘れもひどくなってきた。
そんな彼を心配して
離れて暮らす息子(ジェームズ・マースデン)が
ヘルパーをする高性能ロボットを持ってくる。
しかしフランクじいさんは
まったくお気に召さず……?!
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サンダンス映画祭で
“科学的内容を持つ優れた作品”に贈られる賞を受賞した作品です。
ロボットと人の交流話って
悲しい結末が多いから、腰引けがちなんだけど
でも、これは
そういうタイプの映画ではなかった。
主人公のフランクじいさんは
なんと「元泥棒」という意外にファンキーな設定で(笑)
そんなじいさんに送り込まれたロボットは
じいさんを凹ますほどの頑固さというか
無理矢理「散歩しなさい」とか「野菜料理を食べなさい」とか命令する。
孤独なじいさんは、ロボットとのやりとりのなかで
だんだん元気になっていくという話。
ただね……
うーん、非常につまらない見方なのはわかってるんですが
ふたりが力を合わせて取り組むのが「泥棒」ってところにどうしてもひっかかり、
先に進めなかったんですよねえ。
モラルを脇においてものめり込める愉快さ、というほどでもなくて。
人間の「記憶」とロボットの「メモリー」を
かけているのはわかるんですが
映画のキモが「やさしい嘘と贈り物」そのままなんですよねえ。
偶然だと思うんだけど。
と、正直あまりピンとこなかったんです。
しか~し。
おなじみ『週刊朝日』ツウの一見で
ロボット工学博士の古田貴之さんに、お話を伺って
見方がグルンと一回転した。
古田さんはフランクじいさんと同じく
「介護ロボットなんぞいらん!」派だったそうなんですが
「こういう介護ロボットならありかも」と
認識がひっくり返ったそうなんです。
「ロボット関係者は全員観るべき」とおっしゃっていました。
これはぜひ、読んでいただきたい……。
発売はちょっと先で8/20になりそうですが
ぜひ、ぜひ!
★8/10(土)から角川シネマ有楽町ほかで公開。
「素敵な相棒 ~フランクじいさんとロボットヘルパー~」公式サイト
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