ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

355

2022-02-05 16:04:38 | さ行

ジェシカ・チャステイン推しなのでw

 

「355」70点★★★★

 

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はじまりは、南米の麻薬王の息子が開発した

デジタル・デバイスだった。

それはあらゆるセキュリティをくぐり抜け、

世界中のシステムを攻撃可能な危険なもの。

それを使えばテロも第三次世界大戦も可能になってしまう――

 

CIAは悪組織からデバイスを奪取するため

敏腕エージェント、メイス(ジェシカ・チャステイン)をパリに送り込む。

が、突如現れた女性によって邪魔が入り、

任務は失敗。

しかも相棒が殺されてしまう。

 

この女性はドイツ版のCIA(BND)でやはりデバイスを追う

マリー(ダイアン・クルーガー)だった。

 

メイスはMI6所属の友人ハディージャ(ルピタ・ニョンゴ)に協力を依頼し、

世界を守ろうと動き出すが――?!

 

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豪華キャストが揃った女性スパイチームアクション。

 

タイトルの「355(スリー・ファイブ・ファイブ)」は

謎につつまれた実在する女性スパイのコードネームだそうです。

 

で、映画は

予想よりハードでアクションもがっつり。

ド派手に暴れ、容赦なく殺すし

たぶんに「甘くないよ」を意識したんだろうなと思います。

 

企画のはじまりは

ジェシカ・チャステインの

「ミッション:インポッシブル」や「007」シリーズのような

本格スパイアクションの女性版を作りたい!という熱意だったそう。

 

監督は「デッド・プール」シリーズのプロデューサーを務め

「X-MEN:ダーク・フェニックス」で監督デビューしたサイモン・キンバーグ。

(これ観たかな・・・すみません憶えてないぞ。汗笑)

 

イメージとしては

そこまで笑えない「オーシャンズ8」×も少しハードな「チャーリーズ・エンジェル」

そこに既婚、未婚、子なし、子持ち、パートナーあり、孤高のぼっち――と

「女の生き方」や「家庭と仕事」のモチーフを

リアル&共感度高めに入れ込んだ、という風合い。

 

女子同士が決してつるんだ感なく

でも「プロフェッショナル 仕事の流儀」な部分でつながってるような感覚も

なかなかサッパリしてていい。

 

特に精神科医(ドクター)なペネロペ・クルスがお姉さん的キャラで、

失敗を嘆く仲間を

「女はすぐに自分が悪い、と言う。でもあなたは悪くない。悪いのは騙した男よ」と

励ましてくれる様子にシスターフッドが香りました。

しかしペネロペ、変わらず異様にキレイだなあ。

 

ただ

けっこう何度もターゲットを取り逃がしたり、

ちょいちょい脚本には強引さもあるので

余裕あるときに楽しんでほしい、という感じです。

 

★2/4(金)からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開。

「355」公式サイト


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