ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出

2016-06-04 22:59:24 | ら行

実話だというのが驚き。


「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出」60点★★★


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1945年5月8日、ロンドン。

ドイツとの戦争が終わり、
国中が戦勝記念日となったこの日。

19歳のエリザベス王女(サラ・ガドン)は
「外の世界を見てみたい」と
国王(ルパート・エヴェレット)に懇願し、

妹マーガレット(ベル・パウリー)とともに
一夜だけの外出を許される。

だが、お忍びの外出は
予想もしない冒険となってゆき――??


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あのエリザベス女王が
1945年、終戦の日の一夜だけ
お忍びで外出していた――?!というストーリー。

まんま「ローマの休日」な冒険ですが
実は、これは実話で
この話が「ローマの休日」(1953年)のもとになっているのではないかと
言われているそうな。

へぇ~!という感じです。

父であるジョージ6世が
あの「英国王のスピーチ」をしようとしている夜の出来事で、
彼女は外出先で、人々とそのスピーチを聞く・・・という展開。

「英国王のスピーチ」のおかげで
だいたいの話の背景は掴めると思います。

若き日のエリザベス女王役を
カナダ出身の女優サラ・ガドンが演じていて
澟とした瞳とか鼻筋とか
「確かに、いまの女王の面影がある・・・」とか思っちゃいました。

彼女が次々とぶつかるピンチをさりげなく助ける
青年(ジャック・レイナー)との淡い関係も悪くない。

可愛らしいプリンセス・ストーリーではあるんですが

ただ全体的に
責任感の強い姉エリザベスが、

はしゃいで勝手にどこかへ行ってしまう
キャピキャピな妹マーガレットを追いかけ、見失い、また追いかけ――という展開の
繰り返しなので

もうちょっと
ひねりが欲しかったかなあ。


★6/4(土)から全国で公開。

「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出」公式サイト

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