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これは傑作であり、
まさに“ケッサク”
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「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」81点★★★★
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そもそもの主人公は
イギリス出身で
いわゆる街の落書き=グラフィティを制作する
アーティスト、バンクシー。
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過激な手法ながら
その卓越したアート性が認められ
いまや大英博物館にコレクションされちゃった、という人。
作品にも数千万(!)の値がつき
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ブラピやキアヌ・リーブス、ジュード・ロウなど
“ハイセンスな”セレブも大ファンなんだそうです。
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そんな
名前以外、素顔も素性も一切不明なバンクシーを
運良く撮影できることになったのが
元古着屋のオーナー・グエッタという男。
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しかし彼は
バンクシーのある一言で
ある日、なんと自分も「グラフティ・アーティスト」に
なっちまうんですよ。
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それに驚いたバンクシーが逆に
グエッタの一部始終を撮影し
ドキュメンタリーにしちゃった、という映画なんです。
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複雑なようですが、見ればシンプル。
おのずと立ち現れる
「本物」と「偽物」の違いが
実におもしろい。
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バスキアのドキュメンタリーを見ても思ったんですが、
一見落書きのような行為に見えても
「ホンモノ」は本当にクレバーだってことです。
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さらに本作は
ドキュメンタリーとして
限りなく公平のようでいて
実はギリギリのところで“フィクション”っぽくもある。
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すべては
自らの目で真贋を見極めることの難しさを示しており、
そして
流行や世間の評価に
あっけなくミスリードされがちな大衆を
フッと笑うかのようでもあります。
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自分だって同じ穴のムジナの可能性大ですが、
アートだけじゃなく
世の中全てに対しての
姿勢として見るべきですね。
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それに
各国でゲリラアートを繰り返すバンクシーが
最も難儀するのが
かの有名な“ネズミの夢の国”
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★7/16から渋谷シネマライズ、テアトル梅田ほか全国順次公開。
「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」公式サイト
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