ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

山村浩二 右目と左目で見る夢

2017-08-05 14:06:34 | や行

アート絵本のような短編集。

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「山村浩二 右目と左目で見る夢」69点★★★★



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「頭山」(02年)で第75回アカデミー賞
短編アニメーション部門にノミネートされた
世界的アニメーション監督の短編集。


9本の作品が入っていて
全部で77分くらいかな。

「怪物学抄」と「Fig(無花果)」が特に好みでした。


「怪物学抄」は架空の怪物の公文書。
「涙の味」「飼い慣らされた野生」――
とんちとシニカルなユーモアがおもしろくて
必ず「あ、自分だ・・・」と思う怪物がいる。

「Fig(無花果)」は「東京」をテーマに制作された
オムニバスアニメーション用に作ったものだそう。

郷愁を感じさせるトーンと
出てくる“蛇口犬”がかわいくて
ちょっぴり切ない。

「古事記 日向篇」はNHKBSの番組で放送されたもの。
そういう話だったんだ、と改めて勉強になる。


シナモンの利いたクッキーあり、
伝統の干菓子あり、なイメージで
土曜の午後に、ポリポリといただきたいような。


★8/5(土)から渋谷ユーロスペースで公開

「山村浩二 右目と左目で見る夢」公式サイト

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