すごい迫力。音響のいい劇場でぜひ!
「アリー/スター誕生」73点★★★★
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歌手を夢見るアリー(レディー・ガガ)は
しかしチャンスに恵まれず、ウェイトレスとして働いている。
小さなバーでときおり歌うステージが
彼女の精一杯だった。
あるとき、彼女が歌う店に偶然
国民的人気者のミュージシャン、ジャクソン(ブラッドリー・クーパー)がやってくる。
彼女の歌声にノックアウトされた彼は
アリーにチャンスを与えようとするのだが――?!
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レディー・ガガ、歌が圧倒的なのは当然だけど
演技も十分説得力あり!
そしてブラッドリー・クーパー、演技は当然だけど
歌、うますぎでしょ!(笑)
この「プロ同士」のガチンコが、いい!と感心しました。
久々に王道なスター誕生ドラマで、
実際ストーリー自体はもう何度もリメークされているモチーフだそう。
でも
歌手を夢見る女性が、ある男性と出会い、
その才能を見出され、スターダムにのし上がっていく――という構造は
どうしたっておもしろいし、それをしっかり現代的にしてる。
ヒロインのアリーをガガ自身の人生にうまーくリンクさせてて
「スターになるには、鼻がでかすぎるって言われるの」とか
うまーく本人ネタを取り入れて(笑)
本人も演じやすかったんでしょうね。
Netflixでガガのドキュメンタリーを見たけど
スターの舞台裏にはけっこう近いものがあった。
そして
どうオチをつけるかなと思ったけど
うん、これしかない、といえばないなあと。
それに、冒頭
ブラッドリー・クーパーがステージに立つまでを追うカメラワークにはじまり
全体的に、観客自身がまさにスターとなって舞台に立つような目線で撮られた
見せ方の工夫がすごくおもしろい。
プラス
役者の歌唱が響く点、エモーショナル度、と
ワシ的には「ボヘミアン・ラプソディ」よりこちらに軍配でした。
テイラー・スウィフトじゃ、このバタ臭さ、泥臭さは出ないんだよねえ。
(テイラー・スウィフト好きだけど)
★12/21(金)から全国で公開。