ダニス・タノヴィッチ監督が
故郷サラエヴォで初めて撮った作品。
「サラエヴォの銃声」67点★★★☆
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サラエヴォ事件から100年の記念式典のため
老舗の「ホテル・ヨーロッパ」にさまざまな人々が集まってくる。
ある女性ジャーナリストは
ホテルの屋上で教授にインタビューをしている。
支配人のオメルは
VIPである俳優を迎え入れ、
美人ホテルウーマンのラミヤは
厨房のコックから言い寄られ
迷惑そうだが、変わらず
テキパキと仕事をこなしている。
だが、ホテルの経営は
実は悪化していた。
そしてこのタイミングで賃金未払いに抗議する
従業員たちのストが行われようとしてるのだが――。
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ダニス・タノヴィッチ監督の新作。
サラエヴォ事件から100年の記念式典の舞台になるホテルでの
1日の出来事を、さまざまな人の視点から追う群像劇。
ホテルウーマン役のラミヤ(スネジャナ・ヴィドヴィッチ)は美人だし、
フランス人俳優、ジャック・ウェバーも活き活きしてるし
さすがの“世界標準”なんですが
いかんせん
「サラエヴォ事件なんて、知ってるよね当然?」な体で進むので
事件や、サラエヴォの歴史をある程度知らないと
誰と誰が対立しているのか、
いや、そもそも何の口論をしているのか「??」となってしまい
映画の意図がちょっとわかりにくいのがカナシイ。
まあ映画でも
インタビューに答える教授とかが
少し解説してくれてはいるんだけど・・・
理解力が低くてスミマセン。
資料によりますと
サラエヴォ事件とは、1924年6月28日に発生した事件。
オーストリア=ハンガリー二重帝国の皇太子と妻が
サラエヴォ訪問中にボスニア系セルビア人プリンツィブによって
射殺されたもので
これが
第一次大戦の引き金になった――そうです。
えーと、ぜひ
みなさん、学んでください!
(お前はいーのか。苦笑)
★3/25(土)から新宿シネマカリテにて「汚れたミルク/あるセールスマンの告発」と連続公開。
「サラエヴォの銃声」公式サイト