ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

パッセンジャー

2017-03-19 23:58:47 | は行

連休ど真ん中、
だーれも読んでない気がするけど
地道に更新(笑)


「パッセンジャー」69点★★★★


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ある惑星へ移住するため、
5千人の乗客を乗せて宇宙へ旅立った、豪華宇宙船。

目的の惑星までは120年(!)もかかるため
乗客・乗務員の全員が、到着まで冬眠ポッドで眠っていた。

だが、乗客のジム(クリス・プラット)が途中で
一人だけ、冬眠から目覚めてしまう。

みんなが起きるまで、あと90年もある!
たった一人で宇宙船のなかで暮らし、死んでいくのか――

絶望するジムの前に
もう一人の乗客オーロラ(ジェニファー・ローレンス)が現れて――?!


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これ、プロットはめちゃくちゃおもしろいよね。

みんなが冬眠中の宇宙船で
たった一人、目覚めてしまった男。
ほかの人が起きるのは90年後(!)
さあ、どうする?!という。

ワシ的には
一人ぼっちはやっぱりいやだけど
二人なら全然オッケー、という感じ。


とにかくこの映画、
無人の宇宙船を歩き回る体験がかなり楽しくて、
それだけでけっこう満足できるんですよ。


超・快適そうな宇宙船のなかは
さながら無人のショッピングモール、という様相。
そんな施設を独り占め!プールだって広々入り放題!という開放感が味わえて
とても楽しい。

前半はけっこうちょこちょこ笑いもあって、
たとえば
ジムが無人のカフェの自販機でカフェラテのボタンを押すと
「お客様はエコノミークラスなので、飲めるのは(フツーの)コーヒーのみです」とか言われる(笑)
ワシならブチ切れて、即マシン破壊だな、とか(笑)。

途中から、美女(ジェニファー・ローレンス)と二人っきりだし。

まあ
ある事実からシビアになるんですが
全体に軽やかな感じがあっていい。



しかし先に目覚めっちゃったら
いくら2人でも、ほかの5千人分の食事、食い尽くしちゃうんじゃね?!とか、
なんでも治療してくれる万能な“医療用ポッド”で
みんなが起きるまで、意外とチミチミ延命できるんじゃない?とか
まあ明るくいろいろ想像できる楽しさもありました。


「なぜ、彼が目覚めてしまったのか?」とか
お話には描き込みが足らない気もするけど
まあ、そこはオーライ!ってことで。


★3/24(金)から全国で公開。

「パッセンジャー」公式サイト
コメント
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