アトム・エゴヤン監督作品。
「手紙は憶えている」69点★★★★
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90歳のゼヴ(クリストファー・プラマ-)は
妻ルースを失ってから
物忘れが激しくなった。
そんな彼は友人マックス(マーティン・ランドー)から
1通の手紙を受け取る。
そこには
「君が忘れても大丈夫なように、手紙を書いた」と
書かれていた。
実はゼヴとマックスは
アウシュヴィッツ収容所の生存者。
手紙には
彼の家族を殺したナチスの容疑者4人の名が記されていた。
ゼヴは手紙を手に、復讐の旅に出る。
果たして、4人の誰が「その男」なのか――?!
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ミステリーの世界にも
確実に高齢化の波が押し寄せており(笑)
「Mr.ホームズ」での
93歳のホームズの活躍も記憶に新しいですが
今回は90歳。
しかもあきらかに、認知症と診断されている。
そんな
記憶を途切れさせながらの老人探偵に
別の意味でハラハラさせられます。
4人の容疑者を、手紙を頼りに探す――という展開も
面白いんですが
あまりに主人公の挙動が心許なく
明らかに彼を操っている人物がまるわかりなことが
ミステリーとしてはどうなのかなと思いもする。
老人の歩調に合わせた展開も
ややスローモーすぎるきらいもあり。
でもクリストファー・プラマ-、そして
ブルーノ・ガンツといった
渋いを通り越した名優たちの共演は見応えあり
ラストも、どっぴゃん!、きましたけどね。
★10/28(金)からTOHOシネマズシャンテほか全国で公開。
「手紙は憶えている」公式サイト