ヒロインの後ろ姿を印象的に写すのが
なかなか心憎い(笑)。
「百瀬、こっちを向いて。」67点★★★



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小説家としてデビューし、
久々に帰省した30歳のノボル(向井理)は


高校時代のある出来事を思い出す。
非モテのダメ男子だった15歳のノボル(竹内太郎)は

先輩の頼みで
ある女の子の「ニセの彼氏」役をすることになったのだ。

彼女の名は、百瀬(早見あかり)。


勝ち気で気ままな百瀬に振り回されるノボルだったが――?!

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みなさんも劇場でおなじみの
あの「NO MORE 映画泥棒」のCMを手がけた
耶雲哉治監督の長編映画デビュー作。

渡り廊下走り隊のドキュメンタリーを手がけるなど
女の子を撮るのに定評があった方だそうで

なるほど、本作でも百瀬役の早見あかり氏を
とても魅力的に撮っている。


物語も
「猟奇的な彼女」入ってるツンデレ少女と

気弱~な主人公の青春話で悪くない。


悪くはないんですが

ちと淡すぎるのが、ワシには物足りなかった。

冒頭ハイキーな白に
百瀬の後ろ姿のショットや
ナナメ後ろや横顔のショットも印象的なんだけど


正面からだと意外と素朴な丸顔というのも
うまく作ってあるなあとか(ファンに殺されそう・・・。笑。

あと、やっぱり
30歳のノボル(向井理)と、15歳のノボル(竹内太郎)が
同一人物イメージとしてハマるか?が微妙なところでしたね。

竹内太郎氏も向井理氏もそれぞれいいので、
もそっと違うアプローチできなかったかなあ、とか。
あとね~ラストが
う~、もっと、こう、なんか、できなかったのか!と
もだえ苦しむ感じ。

いろいろあげつらうのは
「いい感じ」の裏返しと、歯がゆさからなんで
今後も期待したいですね。

★5/10(土)から全国で公開。
「百瀬、こっちを向いて。」公式サイト