ケン・ローチ監督って
こんなハッピーな映画も撮るんだなあ。
「エリックを探して」84点★★★★
マンチェスターの郵便配達
エリック(スティーヴ・エヴィッツ)の人生は
どうにもうまくいっていない。
車で事故るわ
妻には出て行かれるわ
あげく妻の連れ子だった息子たちは
反抗期で言うことを聞きやしない。
仕事仲間たちはエリックを気づかうが
本人はもう神経衰弱ギリギリ。
そんな彼の前に突然
神と崇めるサッカー選手
エリック・カントナ(本人!)が現れる!
だがその姿は
エリックだけにしか見えないようで……?!
ケン・ローチ監督といえば
アイルランド独立戦争を描いた
「麦の穂をゆらす風」(06年)の深刻さも
不法移民労働を扱った
「この自由な世界で」(07年)のシビアさも
最高だったけど
この映画も最高でした。
ファンタジーが混じるような展開になっても
人物造形や背景に
しっかりリアリティがあるので
ラクにのっかれるし
それになんたって
主人公を助ける仲間たちが最高なんです。
労働を共にし
サッカーという趣味を共有する彼らは
とことん暗~く深刻なエリックを
なにかと気にかけてくれる。
仕事仲間というよりも
やっぱ人生の仲間、という感じで
その結託具合やずっこけ加減が
なんとなく
「フル・モンティ」とか
「ブラス!」とかを思い出させるんですねえ。
冒頭はかなり深刻そうなんだけど
愉快な仲間たちの笑いが盛り上げ
しかしまた深刻になり……という
アップダウンのテクにのって
笑いながら、めいっぱい楽しめました。
サッカーに無知でも
全然問題ありません、ハイ。
ちなみにエリック・カントナという人は
本当にサッカーのネ申、な人らしい。
現在は監督業のかたわら
俳優としても活躍し
「エリザベス」(98年)や「クリクリのいた夏」(99年)
最近では「マルセイユの決着」(07年)なんて
作品にも出てるそうです。
★12/25からBunkamuraル・シネマほか全国で公開。
「エリックを探して」公式サイト
こんなハッピーな映画も撮るんだなあ。
「エリックを探して」84点★★★★
マンチェスターの郵便配達
エリック(スティーヴ・エヴィッツ)の人生は
どうにもうまくいっていない。
車で事故るわ
妻には出て行かれるわ
あげく妻の連れ子だった息子たちは
反抗期で言うことを聞きやしない。
仕事仲間たちはエリックを気づかうが
本人はもう神経衰弱ギリギリ。
そんな彼の前に突然
神と崇めるサッカー選手
エリック・カントナ(本人!)が現れる!
だがその姿は
エリックだけにしか見えないようで……?!
ケン・ローチ監督といえば
アイルランド独立戦争を描いた
「麦の穂をゆらす風」(06年)の深刻さも
不法移民労働を扱った
「この自由な世界で」(07年)のシビアさも
最高だったけど
この映画も最高でした。
ファンタジーが混じるような展開になっても
人物造形や背景に
しっかりリアリティがあるので
ラクにのっかれるし
それになんたって
主人公を助ける仲間たちが最高なんです。
労働を共にし
サッカーという趣味を共有する彼らは
とことん暗~く深刻なエリックを
なにかと気にかけてくれる。
仕事仲間というよりも
やっぱ人生の仲間、という感じで
その結託具合やずっこけ加減が
なんとなく
「フル・モンティ」とか
「ブラス!」とかを思い出させるんですねえ。
冒頭はかなり深刻そうなんだけど
愉快な仲間たちの笑いが盛り上げ
しかしまた深刻になり……という
アップダウンのテクにのって
笑いながら、めいっぱい楽しめました。
サッカーに無知でも
全然問題ありません、ハイ。
ちなみにエリック・カントナという人は
本当にサッカーのネ申、な人らしい。
現在は監督業のかたわら
俳優としても活躍し
「エリザベス」(98年)や「クリクリのいた夏」(99年)
最近では「マルセイユの決着」(07年)なんて
作品にも出てるそうです。
★12/25からBunkamuraル・シネマほか全国で公開。
「エリックを探して」公式サイト