布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

竹の子と日本庭園

2007-04-30 | その他
連休の2日目、陽気にさそわれ、お気に入りの布施弁天界隈を散策することにする。今日は境内でなく周りを歩いてみることにする。以前から気にはなっていたが、お茶をたしまないので、なかなかな弁天様の向かい側にある日本庭園と柏泉亭という茶室には足がむきませんでした。ひょんなはずみから、垣根の隙間から竹の子を発見。わあ、竹の子、それも、布施弁天の崖に生えている馬鹿でかい竹の子とは違い、真竹でしょうか、かわいいのが、ぽっこり、ぽっこりと顔を出しているのです。早速、表門から敷石を踏みしめて見に行きます。左右に竹藪があり、なんと写真のようにかわいい竹の子が地面から顔を出し迎えてくれたのです。でも、その脇には、ぶすいな立て看板。なんと「竹を育ていますので、取らないで下さい」という悲しい内容の看板が左右に建てあるのです。門を閉めた後、夜、竹の子を盗む不届き者がいるということですかね?
ここの日本庭園と柏泉亭を管理しているのは、指定管理者である(財)柏市都市振興公社らしいが、夜、茶室の柏泉亭に泊まり込んでいる訳でもないので、門を閉めても、防犯カメラだけではどうしても対応できないんでしょうかね。しかし、盗人よ!弁天様がみていることだけはお忘れなく!
さて、竹藪を見終わり、鯉のいる小さな池を通り抜けると、左側に茶室が見え、木戸があるが、それは茶室の正面の入口ではない。それに、目もくれずに更に先に進んでいくと、左側に東屋と大きな池が現れ、その方向に行くと茶室の正面入口が見えて来ます。でも、そちらの方面に行かず、更に先を急ぐと足下からごろごろ感が伝わってくる。なんと、そこには、土曜日の強い風で落ちたと思われる梅の実が散歩道一面に青い実をさらけ出している。結構大きくなっていました。なるべく踏みつけないようにして、よけながら進むと、また小さな東屋があったので、そこに立ち寄り一服。ここでも、携帯で、大きな池と石灯籠の写真をとる。
道に沿って先へ進めば、今まで歩いてきた道にぶつかると思っていたら、なんと道はなくなった。そうなんです。日本庭園内は一周できないようになっていたんですね。初めて知りました。
しかたないから、いったん外に出て、元の表門の所まで戻った時にあることを思い出した。こ門の角に昔、池があったが、今は埋められて竹藪になっている。それを地元の人たちが昔掘り起こそうとしたそうです。地元の古老によると、そこに、デイダラボッチの左足の跡といわれる池が在ったそうなんです。市と掛け合ったが、掘り返して水をためても、観光の目玉にはならないと言われ、掘るのをあきらめたそうです。今は、そこには、なんの看板もないので、ここの池は永遠に民話だけの世界となってしまったようです。元々、この日本庭園一帯は、農業用水と利根川の氾濫した水をためておく池が在ったそうです。今、バスが通っている布施弁天下の道はなく、この日本庭園の表門から布施弁天に真っ直ぐに伸びているのが参道だったそうです。その名残りとして、古い杉の木と松の木も老木が左右にわずかにあり、更に、今は駐車場に打ち捨てられている本多侯寄贈の鳥居もこの参道にあったそうです。
日本庭園・柏泉亭の開園時間は、午前9時~午後4時半で、休園日は月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌日以後の最初の平日)と年末年始となっています。もちろん、庭園の入場料は無料ですが、茶室の使用は有料。この茶室の柏泉亭を利用する方は、柏市民のかたは使用日の属する月の3カ月前から使用日の5日前まで、柏市民以外のかたは使用日の属する月の1カ月前から使用日の5日前までに、あけぼの山農業公園本館へ電話(7133-8877)して下さい。なお、茶室(建築面積約44.5坪)と茶庭(約130坪)は、宣伝文句によると、県内唯一の本格的な茶室で春には桜、秋には紅葉と四季おりおりの景色を楽しめというのがキャッチフレーズだそうです。布施弁天にお出かけの際には、立ち寄ってみてはいかがでしょうか.意外な発見があるかもしれませんよ。
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