プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

イラク開戦4年  世界から「米軍撤退を」の声  際立つ日本政府の思考停止

2007-03-20 18:59:22 | 政治経済
アメリカがイラク攻撃を開始してから20日で丸四年である。イラクが大量破壊兵器を持っているという情報操作のうえ、イラクに攻め入った米先制攻撃戦争は、20万人以上ともいわれる死者をだし、数百万人の避難民を生んだ。イラクは政府を発足させたものの、宗派間対立や治安が悪化し復興もままならない泥沼状態である。軍事力でイラクを支配しようとしたブッシュ大統領の作戦はほとんど破綻寸前である。18日、ニューヨークの1万人反戦デモに参加したアナリン・バービアさんは、「日本の人たちには、ブッシュ大統領だけが米国人ではないことを知ってほしい」と語った(「しんぶん赤旗」2007年3月20日)。日本の安倍首相は今でも「当時、イラクに大量破壊兵器が存在すると信じるに足る理由があった」などと強弁。ブッシュさえ誤りを認めざるを得なかった「イラクの大量破壊兵器保有」という口実を、今でも戦争の正当化に使っている世界では稀有の人物である。私たちは、「世界の人たちには、安倍首相だけが日本人ではないことを知ってほしい」といわざるを得ない。 . . . 本文を読む