プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

「君が代」伴奏拒否 最高裁判決 子どもの教育とはなにか

2007-03-17 21:00:55 | 政治経済
東京都日野市立小学校の99年の入学式で「君が代」のピアノ伴奏をしなかったとして戒告処分を受けた女性音楽教諭が、都教育委員会を相手に処分取り消しを求めた訴訟の上告審判決が2月27日、あった。最高裁第三小法廷(那須弘平裁判長)は「伴奏を命じた校長の職務命令は、思想・良心の自由を保障する憲法19条に反しない」との初判断を示し、教諭の上告を棄却した。5裁判官中4人の多数意見で、藤田宙靖(ときやす)裁判官は反対意見を述べた(Asahi.com 2007年02月27日)。国旗・国歌を学校現場に押しつけるのは、言うまでもなく、教師の自由を縛るのが本来の目的ではない。愛国心教育の一環として、生徒のやわらかな心に繰り返し刷り込むこと(教化)を通して、抵抗なく国旗・国歌を受け入れさせることが本当の狙いである(堀尾輝久『教育に強制はなじまない』大月書店2006)。教師の人権よりも子どもの人権が侵害されていることの方がはるかに重大だ。 . . . 本文を読む