東京都知事選をめぐり、民主党などが推す前宮城県知事の浅野史郎氏を持ち上げ、現職の石原慎太郎知事との“対決”をもてはやす異常な報道が目に余る。石原都政の問題点は、①福祉切り捨て、巨大開発推進、②憲法と民主主義否定、③都政私物化という3点にまとめることができる。肝心なことは、これらの石原暴政を自民、民主、公明、生活者ネットなどの「オール与党」が支え、賛美・激励してきたことである。石原暴政と真正面から対決し、「石原タブー」を打ち破るところまで追い詰めてきたのは、政党としては日本共産党だけである。石原都政を本気で変える立場と政策、実績をもっているのはどの候補か――答えは自ずから明らかではないか。石原都政のどこを継承するのかと問われ、「基本的にはだいたい継承すべきだ」「ほとんどは続けていくべきもの」という浅野氏が、石原都政を大本から変える立場をもちええないことも、もはや明らかである。
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