政府は13日、残業代の割増率引き上げを盛り込んだ労働基準法改正案など労働関連の3法案を閣議決定した。年収などで一定の条件を満たす会社員を労働時間規制から除外する日本版ホワイトカラー・エグゼンプション(WE)は労働組合などの導入反対の世論と運動の高まりのなかで、今回は見送った。労基法改正案は、長時間労働に歯止めをかけるとして、月80時間を超える残業について賃金の割増率を50%以上とすることなどが柱。“過労死ライン”といわれる月80時間を超えて初めて、割増率を50%に引き上げるというのは、世界に例をみない長時間労働が常態化している日本の異常そのものを示すものだ。仕事が人間発達に寄与しないとはいわないが、人生のほとんどが仕事だけというのは悲しい。労働のあり方、雇用のルールは、豊かな人生と不可分な関係にあるのだ。 . . . 本文を読む
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