とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

「三江線に乗っておこう」2(2017.11.5撮影)

2020-05-10 20:55:31 | 鉄道旅

石見川本駅を降りると、町をあげての産業祭の真っ盛りでした。
昼ごはんを食べられる店も少ないだろうと思っていたのですが、これは何かありそうな予感です。
1時間半の滞在時間も退屈しないで済みそうです。


歩行者天国の両側には出店がずっと並び、お祭り気分を盛り上げます。
大きな音が聞こえてくるので近寄ってみると昔は鳴らしただろうなと思われるバンドが演奏しています。

お客さんもしっかり入っていて、みんなちゃんと聞いているのでとっても良いムードです。映画で見るようなシーンです。

 

 

特産物や用もないのに農機具の展示等々色々見て回って、結局昼食はカレーとビールという普通のメニューに落ち着きました。

昼食を摂って、石見川本の特産であるエゴマ商品をいくつか買い求めて駅に向かいました。
三次からの混雑ぶりを恐れてか、ホームでは、すでに乗車待ちの行列ができています。どの顔も先ほどまで一緒だった顔です。
せっかく来たのだからと、鉄道大好きモード満載の人に頼んでシャッターを押してもらいました。
駅のホームには線路を再利用した柱が建っています。
古い駅にはつきものです。
発車15分前には乗車することができました。

発車前のひと時を利用して川本町の町長さんが挨拶に来られました。他にも観光協会の方が、最近の豪華観光列車の傾向を嘆きながら、生活に直結している路線の廃線の残念さを熱く語られていました。
本当にそう思います。

 

 

石見川本駅から後半の旅になるのですが、やっと座っての移動になると緊張感がなくなったのか、昼食で飲んだビールのせいか、うとうとしてしまいました。
江の川沿いの風景も見慣れてくるとシャッターを切る回数が減って来ます。
もうすぐだな?と思っていたところで「千金」という駅名を見つけました。「値千金?」と思ったら「ちがね」でした。終点まであと二駅となると川幅もグンと広くなってきます。
そして、長い長い三江線の旅もゴールです。

 

 

三江線の終点である江津駅から一つ戻った江津本町駅の近くに天領江津本町甍街道があります。
明治大正時代の歴史的建造物や商家や土蔵が点在する通りがあります。
小さな川沿いが何とも良い雰囲気を醸し出しています。4枚目はは明治前期に建てられたとされる郵便局です。
洋風な造りで窓にはステンドグラスが入っています。

 

 

古い町並みと細い路地を歩くのはたまりません。どこへ行ってもこういう町並みを探します。
江津本町駅周辺は、あまり長い距離ではありませんが、2本の道沿いに赤瓦の町並みが続きます。
見るからに大きなカメラを提げて歩いている怪しげな私に、町の人たちは気楽に声をかけてくれます。
「良い写真は撮れましたか?」自然と「ありがとうございます」と応えてしまう温かいムードが漂います。
私は仕事から離れるとあまり口を開く方ではないのですが、この町では、笑顔で応えているから不思議です。

 

 

 

三江線に揺られてくねりくねりの江の川をずっと見て来ると、広々とした河口の江津の川面は何とも言えません。
青空も川面を一層映えさせています。

 

 

江津駅前の観光案内所の前になぜかわかりませんが、金の蛙が鎮座していました。
石見神楽の地らしき置物も用意してありました。
帰路はスーパーおき5号で益田まで山陰本で線、益田から山口線で新山口まで向かいました。
新山口からは、山陽本線で最寄りの岩田駅まで。
朝6時半〜夜8時半までの長旅終了です。
わかる人にしかわからない無駄な時間の使い方です。

 

 

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「三江線乗っておこう」の旅1(2017.11.5撮影)

2020-05-10 14:04:42 | 鉄道旅

2018年4月に廃線が決定していることもあり、一度乗っておきたいと思っていました。車では何度か沿線沿いを走ったこともありますが、全線を乗車したことがないので、計画しました。もちろん、ひとり旅です。
広島まで新幹線を利用して芸備線に乗り換えたまでは、順調な旅でした。芸備線はお馴染みキハ47です。

芸備線は途中から後ろを切り離してワンマンカーになります。先頭車両の前からでないと降車できません。
田園風景ものどかですが、まだ広島市です。
途中駅でのすれ違いのための停車駅の様子です。

 

 
三次駅から三江線に乗り換えようとした途端に目が点になりました。二両編成にも関わらず、すでに、人ひとひとでぎっしりです。

芸備線からは早足で来たので乗り換えの波の先頭近くにいたにも関わらず、シートだけでなく、通路にも人が溢れています。
三次まで車や観光バスで乗り継いでいるのかもしれません。

乗客のかなり大半が私より年上の方ばかりです。乗り換え組は鉄道大好き人間たちです。三次駅から勇んで乗り込んだ三江線ですが、大混雑でのんびりした旅は、得ることができませんでした。

乗降客が少ないために廃線に追い込まれたのに、何と皮肉なことでしょう。
いろんなメディアを通じて、「廃線」が伝えられると、一つのブームになり、土・日は大混雑になるそうです。
人気を当て込んでのツアー会社もきっちり入り込んでいます。
不思議な現象です。とは言う私も一緒に踊っている一人です。
三次駅で乗り込んだ車両ですが、最初は出口付近にいました。だんだん、人が増えて来たので、少し中に入り通路の中央付近まで移動しました。
それでも目についたものは何とか撮影しました。

 

 

 三江線は乗車してからどにずっと立ちっぱなしです。
「遅い」、「揺れる」、「すぐに次の駅に止まる」でなかなかのんびりした旅ではありません。
立ってる人たちにもかなりお年の人もいるので、もし席が空いたとしても座る元気はありません。

たくさんの頭を避けながら、辺りの画像を狙います。川岸の反対方向からたくさんの鉄道大好きの人たちが集まってます。
座ったら座ったで写真が撮りにくいということもあり、大きなレンズを抱えた人たちは先頭付近に立ちっぱなしで狙っています。
確かに三江線の写真を撮るとしたら川向こうから望遠で撮影するほうが良さそうです。
窓からの画像ばかりで少しマンネリ気味かもしれません。

 

 

同じく車両の窓から座っている人に遠慮がちに撮影した数枚です。
やっぱり車で来てきっちり撮影したい駅ばかりです。
一度降りてしまうと次の気動車が来るのは数時間後ということになってしまうので、降りることもできません。
駅のホームにもカメラを片手の人たちが溢れています。
なぜか、どちらも手を振る不思議な光景です。
三江線はずっと江の川沿いを走ります。
所々に見える鉄橋が良い風景です。
2枚目の金網越しの駅は宇都井駅です。
「天空の駅」とも呼ばれるこの駅は駅舎が地上20mにあり、日本一と言われています。
ホームから集落が見渡せる不思議な光景です。ホームまで116段の階段があり、ちなみにエレベーターはありません。
日本一反ユニバーサルな駅だと思います。

 

浜原駅、粕淵駅で三瓶山の紅葉の旅や温泉巡りの人たちがどっと降りたので車内に少し余裕が出たので、先頭の運転士の近くの窓に移動しました。
先頭の窓には、少年が陣取っています。飽きることなくずっと眺めています。
列車は、石見川本駅(いわみかわもと)に到着です。これで前半の旅が終了です。

この駅から後半の江津駅方面に向かう列車に乗るには、1時間半近くあります。ゆっくり昼食を取ってもまだ時間に余裕があるほどです。
中国山地の青空をバックに乗ってきた気動車を撮影です。
この日は、三江線廃止まで146日の札が下がっています。
ちなみこのキャラクターは、石見みえさん24歳新人運転士見習いだそうです。

 

 

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