とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

餘部鉄橋への旅3(2019.3.24~3.25撮影)

2020-05-04 19:13:05 | 鉄道旅

「あめつち」を見送ってからずっと向こうの車庫に鬼太郎号がいることに気づきました。

望遠ズームを付けて撮りましたが、アリバイ的な写真しか撮れませんでした。トリミングして何とかわかるように処理しました。


その日は米子のホテルで一泊しました。インターネットで調べた朝夕食サービス付きの激安のホテルに泊まりました。
あまりの激安に一抹の不安はありましたが、部屋に入ってびっくりです。廊下から鍵を開けて入ると、その中には、鍵のかかる部屋が二つあって、別々の人間が泊まれる仕組みです。

バス・トイレは共有スペースにあります。幸い日曜日でもあったためか、この部屋に泊まる人間は私一人でした。

もう一つ付け加えれば、私の部屋には窓がありませんでした。

これが、激安の秘密でした。まあ、男一人旅。カプセルホテルと思えばベッドが広いだけ良いのですが。

お風呂は、14階に大浴場があります。早い時間からチェックインしていたので、更衣室の窓から大山が一望できることに気づきました。

風呂から上がり、部屋まで戻って望遠ズームを付けて撮影しました。

しばらく待っていたのですが、やっぱり頂上付近の雲は動きませんでした。

 
次の日は窓のない部屋にいつまでも居たくなかったので、朝食を済ませてすぐに駅に向かいました。

コンビニコーヒーを片手にホームのベンチに腰掛けていると、特急「スーパーおき」の石見キャラクタートレインが入ってきました。

 

島根県の各市の観光の目玉がプリントされている何とも派手な車両でした。米子駅で待っていると何でも揃います。

 
向かいのホームを見ていると、いつもの赤いキハ47の間に黄色い車両が連結されています。よく見ると「ねずみ男号」です。境線だけでなく山陰線でこういう連結もあるのかと慌てて階段を駆け上がりました。正面からは撮れませんでしたが、ちょっとレアな画像が撮れました。これで、現在運行している6種類のゲゲゲ車両は全部撮れたことになるのだと思います。(だから何なの?)

いよいよ今回の目的地である餘部(あまるべ)に向かいます。特急「まつかぜ」です。「スーパーおき」と同じ車両です。

餘部にはかつて高さ40mの鉄橋が掛かっていました。今は、コンクリートの橋になり鉄橋は一部保存されています。
テレビの鉄道番組で何度も紹介されるので一度行ってみようと思っていました。
米子から「スーパーまつかぜ」に乗り、鳥取に向かいます。前回紹介した「スーパーおき」とそっくりと思われたかもしれませんが、キハ187系の振り子式特急で全く同じです。
鳥取からは、城崎温泉行きの各駅停車に乗り換えて山陰線を東へ向かいます。車両はやっぱりキハ47です。山陰線はこの車両が圧倒的に多い。車中は何ともレトロな昭和です。
車窓風景も海が見えたと思ったらすぐに山の中へと起伏に富んだ道のりです。

 

 

職場が変わって、なかなか溶け込めないストレスを抱えながら、鉄道旅です。
餘部の鉄橋は架け替えられましたが、当時の線路は一部残してあり、枕木やバラスの上を堂々と歩くことができます。
餘部橋梁の鉄骨は実に堂々としていて当時の雰囲気を残していました。昭和61年にこの鉄橋から列車が転落して、鉄橋直下の水産加工場で働いていた地元の方が6人亡くなられるという不幸な事故をきっかけに20年後にやっとコンクリート橋の工事が始まったそうです。
海岸に面している鉄橋だから潮風の影響を強く受ける厳しい条件でありながら、黙々と錆と腐食に闘い、保全した苦労を考えると大変だったと思います。
安全性と定時性を考えれば、コンクリート橋は当然のことですが、一抹の寂しさも感じられます。

 


橋の袂には道の駅餘部があります。テレビ番組で紹介された餘部定食を注文しました。

丼の中身はカニのちらし寿司でした。もちろん、生ビールも注文しました。袋の中身は餘部鉄橋の端材で作られた文鎮です。

 

昼食を終えて、餘部の町を歩いてみました。海岸通りの町らしい家並みが繋がっています。
鉄橋だけの時代だったらどういう風景が広がっていたんだろう?と空想を膨らませながら歩いてみましたが、それほど広い集落でもないようで、再び駅に戻りました。

 

 
駅の上には橋全体が見通せる高台があり、祖父と孫という集団が過ごされていましたが、ちょっとお邪魔させてもらうことにしました。
昼食に飲んだ生ビールが効いていて、息が上がりながらの歩行になりました。

 

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餘部鉄橋への旅2(2019.3.24撮影)

2020-05-04 12:29:56 | 鉄道旅

境港の駅を降りるとそこは水木しげるさん一色です。
子どもが小さい時に一度来たことはあるのですが、こんなにあふれていなかったような気がします。
駅前に「なまけものになりなさい」とと水木しげる氏に言われるとちょっとその気になります。

 
いろんな妖怪の小像が水木ロードの両端に置いてあります。思わずニヤっとしてしまうような像もありました。
2枚目のギターを弾いているのは吸血鬼らしいのですが、歌謡曲フォークを歌ううまいのか下手なのかわからないこんなおじさんいたような気がします。
3枚目は、宇宙人なのか古代人なのかわからないようなこの表情に惹かれました。
4枚目は風体はワタリガニかな?とも思うのですが、境港に置いてあると、人間に食べ尽くされる松葉ガニの恨みというようにも取れてしまいます。
今回は鉄道とは関係ない旅シリーズになりました。

 

 境港の駅に着くとだんだんお腹が空いてきます。
あまり混んでいるところも嫌だし、最低生ビールが飲めたら良いという条件で探していると立派な店構えではない奥まった所に手頃な店を見つけました。
混んでなく、「どこでもお好きな所にどうぞ」と案内してもらえるような店でした。とりあえず、生ビールを注文して、貼り紙で目についた『新かにめし』を注文しました。
もう一杯という気持ちもあったのですが、本末転倒になってもいけないので、店を後にして水木しげる記念館に向かいました。

 
アニメや漫画がそんなに好きではないので、記念館自体はさらっと拝観しただけで終わってしまいました。
入り口を入ったところで来館者の記念写真に応じていたねこ娘を撮影しました。カメラを向けるとさっとポーズを取るところがプロです。
反対側の歩道を歩いていると『かにガールズ』を見かけ、声をかけて1枚撮影しました。その隣はサラリーマン田中です。

 

境港にもう少し長くいる予定だったのですが、あまりの鬼太郎ワールドについていけなくなり、今日宿泊することになっている米子に向かうことにしました。
帰りも鬼太郎列車に乗ることになるのですが、止まっている車両は来た時と同じ列車でした。全部で6種類あるはずだから違うシールの車両も撮りたかったとちょっとがっかりでした。

米子の駅に着き、ホームから出て愕然です。ごくごく普通の街並みです。
駅の看板を見ても、美術館くらいしかありません。天気がもう少し良ければ大山に向かって電車を乗り継ぐこともあったのですが、大山は朝からずっと頂上付近に雲がかかったままです。

さあ、どうしようと考えましたが、1時間半ちょっと待てば観光列車『あめつち』が停車することがわかりました。撮り鉄旅としてこれは、何とか待たねばと思い、待つ場所を探しました。
駅の周辺をひたすら歩いても喫茶店の看板はどこにもありません。
仕方ないので、コンビニでコーヒーを買って駅のホームのベンチで待つことにしました。

さすが、米子駅です。JR西日本の支社があるだけあって、いろんな車両を見ることができます。あれほどたくさんのキハ40系車両を見たことがありません。
明日乗る予定のまつかぜや岡山から乗ってきたやくもも到着しては発車していきます。

 

 
興味はないけど、また出会うかもしれない鉄ちゃんボーイのためにコナンの車両も撮影しておきました。
「あめつち」が到着する少し前に境線の車両が来ます。今度こそ、違うペイントの車両が来ると期待を膨らませて待ちました。
目玉おやじ号とネコむすめ号でした。
残りは鬼太郎号とねずみ男号です。

観光列車「あめつち」をやっと見ることができました。
JR西日本では「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」ではあまりに豪華すぎると言うことで手頃に、身近に感じられつつ山陰を満喫できる列車」としてこの「あめつち」が作られました。
列車の名称は山陰地方らしく『古事記』の書き出し「天地(あめつち)の初発(はじめ)のとき」に由来するとされています。
車両の前面・側面に取り付けられるエンブレムは、「太陽」「神々」「白ウサギ」などがモチーフとなっているそうです。


「五感で楽しむ山陰」と称し、景観を楽しむため普通列車の時速95キロメートルを下回る時速80キロメートルに速度を抑えて運転されているそうです。大山、宍道湖、斐伊川などの見どころや、雄大な日本海を眺められる区間は、時速45キロメートルまで徐行運転を行うそうです。
キハ47形を改造した専用車両(キロ47形2両編成)が使用されています。ちなみにキハではなくキロという文字はロの文字がグリーン車という意味です。定員は59名。車両デザインは、出雲市出身の映画監督である錦織良成と松江市出身の美術監督である吉田昇が担当し、塗装は、側面上部は山陰の美しい空と海をイメージした紺碧色、側面下部にはかつて栄えたたたら製鉄にちなみ、日本刀の刃をイメージしたグレーとシルバーで塗装されています。


車内も豪華で、いたる箇所に鳥取県・島根県両県の工芸品を使用しているそうです。

 

 

 

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