青の洞門草紙

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7月24日通り~長崎

2019-05-30 16:28:51 | Weblog
今、娘の本棚から失敬した吉田修一の「7月24日通り」を読んでいます。これは長崎出身の吉田修一が、古き良き時代の長崎を舞台に描いた恋愛小説です。
小説では、長崎市をリスボンに見立てて生きるOL小百合が主人公です。港が見える街長崎は、リスボンとよく似ているそうです。
小説に出てくる長崎駅近くの倉庫街が連なる風景は、私の長崎勤務時代と同じです。夜になると海沿いの倉庫街は、人気もなく寂しい場所でした。
三年間勤務した古き良き長崎の町を思いながら小説を読むと、懐かしきあの時代にタイムスリップします。この小説はもう一度恋する勇気がわく恋愛小説ということなので、楽しんで読み進みます。
さて、先日の新聞に「石の上にも三年 古い?」の記事がありました。その中で、しがみつく生き方もあるとサントリー社員の斉藤由香さんの話がありました。
彼女は「窓際社員」を自称し、ずっと会社にしがみついています。能力もなく、英語もできない、パソコンも苦手という彼女は、サントリーは優しい会社といいます。
最近は「自分探し」が流行って、会社を辞めないと自分のやりたいことができない思っている人が大半です。しかし、彼女は会社にいても社外で色々活躍できる人もたくさんいると断言しています。
彼女の経験から上司と合う人なんて1%もないそうです。合わない上司の下で働くのが会社の勤めで、給料はその「我慢料」ということです。
会社員の一番の楽しみは、同僚とビールを飲みながら上司の悪口を言うことだそうです。だから、会社員たる人達は、上司の悪口を言って乗り切って欲しいと言います。
会社に守られている有難さは、会社を離れてから実感します。私は51歳で会社を辞め、「青の洞門」を開業しました。独立して小さな事業を始めることもいいのですが、会社員時代のように、美味い酒を飲める機会は減った気がします。

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