青の洞門草紙

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秋篠寺の「伎芸天像」

2014-05-19 16:11:40 | Weblog
昨日の青の洞門定休日は、西大寺の秋篠寺までジョギングしました。目的は、秋篠寺の「伎芸天像」に会うためです。
「伎芸天像」は、芸能の神様として有名で、作家の立原正秋がぞっこんであった仏像です。彼の奈良を舞台とした小説「春の鐘」の中にも、「伎芸天像」が大きな存在として登場します。
普段は静かな秋篠寺も、この日は多くの年輩の方のグループがお寺巡りで訪れていました。照明を落とした本堂の中では、帝釈天や薬師如来や日光・月光菩薩などに混じって、「伎芸天像」が静かに佇んでいました。「伎芸天像」の表情はやさしく、見ている者に安らぎを与えてくれます。
立原正秋が恋した「伎芸天像」は、見る角度を変えると色んな表情になります。暫くは飽きることなく、「伎芸天像」と無言の対話を続けていました。
この日は夏日で気温も高く、帰りは日差しの強い中、シンドイ思いで汗をかきながら走りました。今からのシーズンのジョギングは、気温も高くなり、体調面から涼しい早い時間を選ばなければなりません。この日は「伎芸天像」には会えましたが、青の洞門で普段酷使する身体には少々堪えました。
さて、今朝は疲れていたのか、長い結果のない夢で目が覚めました。何故か舞台は沖縄でした。ホテルから沖縄支店に向かうためバス停を探しますが、道に迷って彷徨い続けました。
サラリーマン時代には仕事で沖縄に行ったことがありますが、夢の中では当時の街並みがそのまま出てきました。アメリカから返還された浦添基地の再開発の場所も、かつてジョギングしたのと同様に、道に迷って通り過ぎました。
バス停も支店も見つからないまま、長い夢から目が覚めました。道に迷うというのは、夢占いによると、自分の将来に不安があるからだそうです。
でも、将来に不安がない人なんて、この世の中にいるのでしょうか。みんな先行きに不安があるから、昔から救いを求めて「伎芸天像」などの仏像がたくさん造られているのでしょう。
コメント
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