パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

またまた……

2006-05-20 23:26:36 | Weblog
 ……すっかりごぶさたしましたが、やっと! 「映画の研究」が脱稿しました。
 二、三ヶ月前にも同じこと書いたのだけれど……今度は本当です。前、脱稿しましたと書いた原稿は、ほぼ八割方書き直し。それでなおかつ、400字詰め換算で150枚超! 映画の現象学的研究ということなので、かなり難しいです。頑張って読んでください。

 また、子供が殺された。これで犯人が捕まらないようでは、警察はどうしようもなく無能ということになる。群馬かどこかで女の子が縛られたまま刺し殺された事件も、多分、迷宮入りだろう。山口だったかで、昼寝中の女子高生が殺されたのも、まだ捕まっていない。たまに捕まったと思うと、自首だったり。
 マスコミはまたマスコミで、ゴーケン君は脚が速くて運動会で一等だったとか、将来は大工になりたかっただとか、お通夜がどうとか、いいかげんにしてくれ。それより、世田谷一家四人殺害事件で、聞き込み捜査にひどい手抜きがあったそうだが、こっちをバッシングしてくれよ。
 女探偵芹沢雅子女史によると、犯罪捜査、特に殺人事件は一にもニにも初動捜査が大事だそうだ。何というか、血の臭いが残っているうちに、というか。しかし、そういう、「臭い」のようなものに反応する能力が、現在の警察にあるのかどうか、極めて怪しい。
 後、一般論として、何か探し物がある場合、探しても探しても見つからなかったら、探すのをやめて、ある程度時間をおいて、気持ちをリセットしてからもう一度探すと良いということがあるが、それは、そもそも、探し物を探すということは、探す方の主体的行為だからだ。パソコンの「検索」とはちがうのだ。
 世田谷一家四人殺害事件で、「手抜きがあっても、手抜きがなくても、当該警察官の担当区域に犯人はいなかったから実害はない」という警察の言い訳は、「言うに事欠いて、またなんてことを!」である。「手抜き」とは、探す側の主体性の放棄であり、これでは犯人は絶対に捕まらない。

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