パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

妄想宇宙論

2005-11-04 15:58:56 | Weblog
 ビデオ(現在はDVDということか)レンタルショップなどを覗くたびに、アメリカのUFO研究家ジョン・キール(《メン・イン・ブラック》の生みの親)の言葉、「地球は妄想の星である」を思い出す。傑作、名作、駄作……無数の「妄想」が棚を埋めている。もちろん、映画なんか、ここ数年一本も見ていないという人も多いだろうが、そういう人の頭の中を覗けば、これまた「妄想」でいっぱいなのだ。
 あるいは、こうも言える。「映画作品」とは、「妄想」を、ある一つのストーリーラインで束ねたものであるけれど、束ねられなかった「ライン」も無数に存在する。なぜなら、選択肢は、《その都度》存在するからだ。これは、我々実人生も同じ。我々が一日に五回、なんらかの選択をすると仮定する(そのうちの一つが、《リアルな人生》ということになる)。残りの選択されなかった四本の選択肢もまた別の世界を構成していると考えると、その世界の総計は……2日目で5の自乗、すなわち25。三日目で125(5の3乗)、四日目で625……と増え続け、一年でとんでもない数に達してしまう。
 だから、なんだっての?と言われるかもしれない。リアルでない世界の事なんか、いくら考えても無意味だろうと。
 でも、そうじゃない。「リアルでない世界」は、数学で言うところの「虚数」にあたるが、この虚数発見後、その数学的有効性に刮目して考えられたのが「実数」で(リアルナンバー)で、これが従来の自然数概念に支えられた世界観をガラガラポンと覆してしまった。
 この事例に基づいて、我々の今生きているこの宇宙を考えたらどうなるか、というのが、「無限数の虚の宇宙」が、リアルな宇宙に対応しているとする、「多宇宙論」である……ということになるのだ……と妄想してみたりして。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
レンタルビデオ屋は妄想玉手箱。 (うさぴょん)
2005-11-05 02:09:21
多宇宙論のイメージがしっくり納得。

ところで、私がDVD(再生専用)を買ったワケ。

それはレンタルビデオ屋で4980円で売っていたから、レンタル割引券1000円分付きで(笑)。おもいっきり罠ですね(苦笑)。

入会手続き後、昭和18年大映の無法松の一生を借りました。ビデオテープで・・・。
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入会手続きのその後。 (うさぴょん)
2005-11-05 21:12:01
戦争映画ばっかり見てますが、東宝8・15シリーズくらいは揃ってレンタル棚に並んで欲っしい。
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