活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

尖閣緊張、石原の「政府に吠え面」との関係

2012-08-16 12:45:01 | Weblog
尖閣問題のトラブルメーカー、石原慎太郎東京都知事が終戦の日のきのう15日、香港活動家が魚釣島に上陸したニュースに触れ、記者団にコメントしていた。曰わく「野田(首相)を尖閣に上陸させたらいい」と。単純な男である。

記者会見ではいかにもおどおどした態度で、ことさら自説への相槌を求めていた。自らの尖閣購入発言が、これほどの騒動に発展したことへの動揺を物語る所作も随所に見受けられた。

石原がワシントンで反中国保守のシンクタンク、ヘリテージ財団にそそのかされ、尖閣購入発言したのは今年の4月中旬のことだった。野田民主党・政府にも「吠え面をかかせてやる」とも言い放った。東京に戻って発言すればいいものを、わざわざ財団の威を借りたところ、「小心者」石原らしい。

ところで日中間で緊張が高まることをもっとも歓迎するのは米政府と軍、それに乗じて利益をえることができるヘリテージのようなシンクタンクである。在日米軍基地、とりわけ在沖縄基地の永久固定化ができるからだ。

わが国にとって尖閣が緊張することは、ひとつも利益にならない。米が「漁夫の利」を手にするだけである。ヘリテージの罠にまんまとはまった石原。あきれた愛国者である。


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