活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

12年版防衛白書から見えてくるもの

2012-08-07 18:34:04 | Weblog
12年版防衛白書が7月31日、閣議で報告された。それによれば、中国海軍が太平洋進出を常態化しているから、警戒しなければならないと、記述されているそうだ。本当にそうだろうか。方便に見えるからである。

白書から透けて見えるのは、沖縄における日米の軍事力を強化したいため、予算増額を強調したいことが本音ではなかったのか。そのためには、中国の脅威をことさらに演出しなければ白書としての説得力はないからである。

尖閣諸島問題にしてもオスプレイ配備問題にしても、日中が緊張することをよろこぶのは、米政府・軍だけである。米軍は日本を守ると称して、その費用を日本に負担させ、ただ同然に日本領海・領空を「我が物顔」で支配できるのだから、これほどありがたいものはないし、笑いも止まらないことだろう。

米の「食い物」にされてきた日本政府・防衛省。戦後一貫して変わらない米への隷属意識と態度から脱却できないかぎり、日中間が氷解することはありえない。


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