活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

派遣法 悪質経営者の思う壺

2007-03-20 22:52:02 | Weblog
将来ある若者が、短期間で使い捨てされているといわれています。背景に労働者派遣法を企業が思う存分活用していることにあります。まさに、雇用の調整弁として、若者を利用しているのです。なぜこんなことになったのでしょうか。

経営者のモラル崩壊に起因しているといわれています。特に名の通った企業にその傾向が強いようです。ズル賢い経営者に共通しているのは、「競争力に勝ち抜くため」との決まり台詞ばかり並べ立てます。

そのくせ、経営陣の報酬は青天井状態だそうです。若者を犠牲にして、会社と経営陣はせっせと金儲けに励んでいるあくどさが見えてきます。剰余金は雇用者に還元どころか、政治献金に回して都合のよい法律作りにと、手心を加えてもらうことに専念しているのです。

労働者派遣法が、大幅に解禁されてから、歯車が狂い出したのです。これほど経営者が泣いて喜ぶ法律はありません。まさに、思う壷といえましょう。

この法律で雨後のタケノコのように、出来た人材会社に競争させ思い通り人件費を削れるため、若者の賃金に反映されません。これではいつまでたっても、生活不安からの開放は難しいでしょう。

労働市場は、ここ数年でアメリカかぶれの、市場原理主義者の度の過ぎた規制緩和で、環境はズタズタに掻き回されました。正規雇用も、非正規雇用も作り上げたのは経営側の思惑の産物です。ますます雇用環境の悪化が心配されます。

法律の廃止または大幅な修正をしない限り若者を含めた労働者の幸せはほど遠いと考えています。ホワイトカラーエグゼンプションも必ず形を変えて、国会で法案が審議されるはずです。注意深く様子を見ましょう。


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