活眼明察日記

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自民党衰退の象徴 町村発言

2008-12-07 23:07:44 | Weblog
麻生批判「けしからん。出て行け」 町村前官房長官(朝日新聞) - goo ニュース


自民党最大派閥の町村派代表世話人の一人、町村信孝前官房長官が、麻生首相批判を続ける渡辺喜美元行革相ら若手・中堅議員らに対し、「もっともけしからんやつらだ。こういう人たちは党からどんどん出て行け」と札幌市で講演し、不快感をあらわにしたという。

もともと町村、渡辺両氏は公務員制度改革時代から、なにかと対立してきた仲である。渡辺氏がこの改革に熱心であったことに比べ、町村氏は政府や官僚の立場を思いやっていたことから、守旧派の烙印を押されていた。

この町村氏が改革に理解を示さなかったことから、いまだに公務員の制度改革は、遅々と進まず、棚上げされたままになっているのが現状でもある。要は、町村氏は改革には「後ろ向き」であった。

町村信孝氏の父は徹底した「民主主義嫌い」で怖れられた。それもそのはず、特高警察の総元締めであった。戦前・戦後を通じて民主主義を求める勢力に対しては、徹底した言論弾圧で臨み、逮捕・拘禁・拷問等で日本の民主化を阻止したことで知られる。

親が親なら子も子である。町村氏が麻生氏批判を批判すること自体が言論弾圧にあたる。自民党内で麻生総裁の下、若手・中堅から批判や危機感が生ずることは当たり前のことである。なにしろ、新聞は読まない、漢字もまともに読めない首相が、政権の座についていることは「世界の笑いもの」で、宰相としてふさわしくないからである。思いつきの経済対策ばかり連発したところで、次期衆院選に勝てるわけもない。

いくら、町村氏が「出て行け」とまくし立てたところで、効果はなにもないだろう。すでに党の空中分解が始まっているからだ。いまの現状は総裁や党幹部・長老たちが国民を顧みることなく、いたずらに政権維持にしがみついているだけだ。町村氏発言は自身の求心力低下と「焦り」からによるものといえる。ここでも党の民主化を阻止するつもりだろうか。


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