冤罪再審の初公判わずか35分、「裁判に絶望」と男性(読売新聞) - goo ニュース
これで思い出すのは03年の鹿児島県議選の公職選挙法違反事件で12名の方が全員無罪の判決が確定しましたが、判決の内容は鹿児島県警、地方検察庁でデッチ上げ自白を強要していたことが裁判の経過で明らかにされました。なお、これの茶番劇を演じた警察、地検の取調官は、責任をとらず処分不問でウヤムヤにされているのです。こんな違法捜査が堂々と行われているのです。
この富山の冤罪事件の再審初公判で裁判官は、「らしくない」判断をしたものです。それでも裁判官といえるでしょうか。男性が取調官の証人尋問を要求するのは当たり前のことなのです。人生をメチャクチャにされ理不尽な服役までして、父親の死に目にも会えなかったこと、たびたびメディアで報道されています。男性の名誉回復のためにも証人尋問の必要があるのに、不当な捜査をした検察の要求を飲むことは、とても公正な裁判といえないからです。男性を容疑者に仕立て上げたことを解明する責任があるからです。
取調官の証人尋問ついて裁判官3人で別室で協議したことは、実は見せかけに過ぎず、最初から男性側の申請は受け付けないことを決めていたのです。協議時間2分がそれを示しています。最低でも裁判官はこの冤罪事件を演出した取調官を尋問しない限り、裁判とは名ばかりといえるでしょう。ちょうど鹿児島とは反対に裁判官がこの事件の真相を警察、検察と一緒になって握りつぶそうとしているのです。「弱きを挫き、強きを助ける」これがいまの日本の裁判を象徴しているのです。