活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

民主党にお願い!

2007-08-27 11:59:52 | Weblog
いまほど経営者が怠惰で「わが世の春」を謳歌している時代はないでしょう。数年前から経営努力もせず、利益計上が出来るようになったからです。成果主義を標榜して、賃金を下げるは、サービス残業を見て見ぬ振りをするはで、とにかく横暴の限りを尽くせる労働法制が、存在しているためです。

圧巻は、なんといっても雇用調整が出来る天下の悪法「労働者派遣法」でしょう。この法律が、原則自由化されたことから一部職種を除き、ほとんどの職種で、これを濫用したことで、雇用の不安定とワーキングプアが生み出だされました。いくら努力しても報われない絶望感を、これでもかと見せつけたものです。

安倍政権はこれの是正策として、「再チャレンジ」政策を打ち出しましたが、経済界と癒着しているため、経済界の利益確保を最優先、口先だけの誤魔化しでなにも解決してくれないため、益々労働者を取り巻く環境が悪化していることは、真面目に取り組んでいないことを物語っています。経団連などから政治献金を受けていることから、労働者の側の目線に立つことは有り得ないのです。

ですからこの政権に期待することは、なにも出来ないのです。「政治とカネ」の問題で不祥事続きに明け暮れていることは政権全体が限り無く、ブラックと言えるのです。国民の所得が減り続ける中、閣僚や議員は蓄財に励んでいます。政治資金収支報告書を利用して不正をしていることは誰の目にも明らかです。所管の大臣までが赤城前農水相と同じ事務所費疑惑が取り沙汰されていることは、まさに底なし沼の様相です。

軍靴の匂いがする安倍政権より生活重視の民主党に是非とも労働格差の是正に取り組んで欲しいのです。残業は野放し、非正社員の増加、リストラの横行など労働者の受難は数え上げればキリがありません。いまの労働法制を見直して、ぜひ日本にマッチした労働市場形成に努力を傾けてください。小泉ー安倍政権の行き過ぎた構造改革で格差社会を作りました。不幸にも安倍政権は経済成長で格差が解消出来るという脳天気でお粗末な政策を取り続けています。

究極のお願いは労働者派遣法の廃止です。少なくとも、最初の時点に戻し専門職に限るべきです。この労働法制があるかぎり、国民の「豊かさ」は絶対に実現することはありません。安倍政権が経済界の言いなりであることが原因で、暗くて陰湿で閉塞感に包まれたイヤな日本になっていることもう一度認識する必要があるのです。民主党には生活者重視で「優しい政治」を期待するものです。


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