活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

日弁連の取り調べ可視化に「警察除外」はもってのほか

2014-02-16 09:40:40 | Weblog
国民の多くが願ってやまない取調べの全面可視化。これが遅々として進まないという理由から、日弁連は可視化を検察段階で先行させ、警察段階では当分の間、対象外にしたいことに傾斜しているという。

弱いものの味方である日弁連がここまで堕してしまったのか、と思うと残念で仕方がない。同時に上層部が苦労知らずのボンボンだけになってしまい、司法当局と対峙する努力もせずに、結果だけを求める弁護士集団になってしまったのではないか、との思いを強くしている。

こんな優柔不断な態度では、検察も可視化に抵抗することだろう。結局は警察同様、「元の木阿弥」にされるおそれがあることを真に憂うものである。

日弁連は考えてみるがいい。容疑をかけられた人のほとんどが、最初に取調べを受けるのは警察である。第一段階の警察が可視化されなければ、冤罪発生を防ぐことはできない。だから警察の可視化を除外するなど、あってはならないし論外である。

取り調べの可視化が進まないのは安倍自民党のせいである。誤判をなくす国家的取り組みをまったくしていないからだ。それどころか、安倍らが意図するところは、秘密保護法を利用して、意に沿わない国民を有無を言わさず黙らせることに主眼がある。

繰り返すが安倍自民党が政権にいるかぎり、取調べの可視化が進むはずがない。全面可視化させるには、自民党とその亜流を排除することでしか達成できない。いま日弁連に求められるているものは、司法当局への安易な妥協ではなく、前会長宇都宮健児氏のような自民党と対決する、気骨ある弁護士の集団でしか、こじ開けることはできない。