新潟市のフリーカメラマンのシリア渡航を制限するために、外務省は旅券の返納を命じました。
外務省は「邦人の生命保護」を理由に挙げており、憲法第21条、第22条を考慮した上での判断(菅官房長官2/9記者会見)と述べていますが考慮した具体的な事柄は一切無く、無視していることが明らかです。
アヘ首相は「テロに屈しない」と吠えていますが、「旅券の返納」は「テロに屈した」(ISILの恫喝に屈服)そのものと考えます。
渡航するジャーナリストに対して、国の責務は「旅券返納」を命じるのではなく、現地の最新情報の提供、護身の術、渡航後の連絡等のサポートをすべきと考えます。また拘束等の事態には全力で救出に当たるべきです。
(ヤケ酒の急性アル中の人を「自己責任」で放置しません、周りの人は介護し救急車が出動します、国、反知性主義者がしゃしゃり出てくると「自己責任」の語彙を一人歩きさせます。)
また、ジャーナリスト自身についても、サポートし合い非常時に対処する組織(一般市民の支援も含めて)が必要と考えます。
紛争地等の殺戮、惨劇はジャーナリストにより報道されなければ知らない者たちにとって起きていないことと同じで、報道されることにより殺戮、惨劇が起こりづらい、起こらない等の抑止、抑制への入り口に立つと考えます。
「報道ステーション」(1/23)の古賀茂明の発言が猛烈なバッシングを受けています。
古賀茂明「@動画(http://www.at-douga.com/?p=12962)より」
エキサイトニュース(2014.02.16)「官邸の圧力!?『報道ステーション』で安倍批判をした古賀茂明が番組を降ろされた!」で顛末が分かります。
また、前掲「@動画」において、約7分間の古館キャスターとの遣り取りの書き起し(ご苦労様です。)がされており、古賀茂明氏の発言内容が読めます。
『“私はシャルリー”っていうプラカードを持ってフランス人が行進しましたけど、まぁ私だったら“I am not ABE”(私は安倍じゃない)というプラカードを掲げて、『日本人は違いますよ』ということを、しっかり言っていく必要があるんじゃないかと思いましたね』
ISIL(イスラム国)による人質事件の最中で、ほとんどのメディアが官邸批判を控える翼賛報道時に、果敢に正鵠を突く発言でアヘ首相の外交姿勢を批判したと言えます。
前述のエキサイトニュースより(抜粋)
『官邸がどれほど激怒したことか。放送中から番組関係者の元には数分と置かず抗議と思しき電話が入った。しかしオンエア中なので出られず、着信だけがずらりと残り、官邸のイラつきの激しさがわかったという。そして、あまりに電話に出なかったため、最後は怒りのメールで締めくくられた。テレビ朝日関係者がこう話す。』
誰もが異議をためらう「邦人の生命保護」をお題目に、「知る権利」を侵すことに対して(公共の利益のために基本的人権を制限)、翼賛報道が蔓延している今日この頃です。
彼女曰く「この頃、ピケティだらけだね。」
その内にアップしたいと考えていますが ・ ・ ・