ISIL(イスラム国)により拘束された邦人二人が惨殺されました。アヘ首相は「テロリストたちを絶対に許さない」と勇ましく吠え終幕を図るのではなく、二人の遺体を遺族の方々に引渡すまで全力を尽くすべきで、それまではこの事件は終わりません。
アヘ首相の拘束された邦人に対する対策は、意図的なのか無知(外務省、警察庁)なのか分からないところが多々あります。(週刊金曜日1025号参照)
昨年8月にシリアでISILに邦人一人(湯川氏)が拘束され、在ヨルダン日本国大使館(24.03.21に在シリア日本国大使館の一時事務所)に現地対策本部を設置しましたが、更に10月に新たに邦人一人(後藤氏)が拘束されましたがなにも講じていなかったのでは、と考えます。
有力部族(国境を越えて政治力があります。)のネットワークがISILとの接触をしていますが(困難と報じられています。)、この5ヶ月あまり有力部族への支援どころかパイプすら構築していなかったのでは、と考えます。
池上彰の「新聞ななめ読み」が再開されました。(2015.01.30朝日朝刊)
アヘ首相は1月17日カイロで「難民支援、人道支援」と誇らしげに(高揚して)政策宣言をしましたが、支援先はイラク、シリア等で、シリア難民(約300万人)の多くがトルコ(対イスラム国有志連合とは距離を置いている)に逃れていますが、スルーしています。
ISILにとってアヘ首相の政策宣言は、対イスラム国有志連合への資金援助(各国は難民への対策はしており、日本からの援助は武力に)であり、ISILへの攻撃そのものです。
邦人二人が拘束されている事実(生命の危険)を認識していないため、結果的に対イスラム国有志連合を支援する政策を宣言してしまい、ISILにアヘ首相名指しで責任を負わせられる結果になったと考えます。
週刊現代、週刊ポストの最近の記事(新聞広告による)は、アヘ首相に「逆張り」を始めたと思います。
彼女に上記のようなことを話しました。
彼女「ISILの思う壺では?」
僕 「 ・ ・ ・ ・。」 幾つかの言葉を呑み込みました。