Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

関係性の浪費

2010-07-24 08:33:19 | 未分類
夕暮れ時、年に一度は訪れる喫茶店で、アイスコーヒーと煙草とBGMのJAZZに身を委ねていました。
お客は僕一人で、このひとときを一人占めです。

「ON DECONSTRUCTION Ⅰ」(ディコンストラクションⅠ Jonathan Culler 岩波現代文庫)を読みながら、「構造主義」と「ポスト構造主義」の区分の思考錯誤のページを読みながら、区分できるなら境界を表象すべきとかなんとか・・・・空っぽな妄念に浸っていました。

男性客が二人来店してきました。
一人の声が大きく店内に響く有様で、話しの内容が筒抜けです。

『息子は実験で狙いとする結果がでず、再度実験を試みるがうまくいかない。登校拒否の状態で心療内科に通っている。一度息子の話を聞いて頂きたい。』

多分に、理工系の学生の卒研で、テーマに添った実験がことごとく失敗しており、指導教官が理解されないことから、父親がその講座(大講座制)の(主任)教授に息子と面談を懇願していると、理解しました。

帰宅後、男性客の話を彼女に話しました。
「今の時代は、入学、卒業、就職など親同伴なんですよ。」と。


涼感として(釧路駅にて)

空っぽな妄念の続きですが、「構造主義」の考え方からは、それら自体をDeconstruction(脱構築)すると、騒がしいため安易なドグマで店を出ました。