Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

狼・さそり・大地の牙

2009-08-03 06:31:46 | 未分類
タイトルだけで「狼・さそり・大地の牙」(福井惇 文藝春秋)を購入、通読。
74年からの連続企業爆破事件(三菱重工、三井物産、鹿島建設、大成建設等)の犯人逮捕にかかる産経新聞のキャップが書く内幕ものです。

『「時代の病巣」をどのように捉えるか』(同書224P)としていますが、表層を撫でただけの無思弁の本です。
* 参考文献リスト(同書228P)のあまりの貧弱さが、そのことを裏付けています。

これが産経新聞の質なのでしょう。
カルト団体を無批判に取り上げ,保守おばちゃんの荒唐無稽な論理をありがたがっていることが、妙に理解できました。

西田幾多郎「世界新秩序の原理」や「開戦の詔書」を読みますと、「東亜民族の世界史的使命を遂行」、「東亜ノ安定ヲ確保シ以テ世界ノ平和のため」と日本の自存自衛ではなく、東亜民族の自存自衛のためと、崇高な思想であったことが分かります。

日本人としての崇高な精神の発露であり、止むにやまれず開戦した、日本の自存自衛のためとかの女々しさは微塵もありません。

産経新聞や同社御用達の保守おばちゃんは、大東亜戦争について後知恵みたいに様々な事が書かれ言われていますが、日本人としての崇高な精神を毀損しており、そう言われる方々の自虐が裏返されています。

「右」と言われる方々は、後進帝国主義国家が先進帝国主義国家に完敗したのであり「完敗だ、迷惑かけた国、人々ごめんなさい」が、日本人としての崇高な精神だ、と立つべきです。

そのようなスタンスならば、一目置くことも吝かではないのですが・・・



「狼・さそり・大地の牙」は、駄本の典型でした。