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毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング348. 小説:小樽の翆279. 年末のライフスタイル

2020年12月27日 | drawing

 

 年末、翆が夜勤の時は、朝9時出勤が24時出勤となるから、普段の生活とは15時間のズレがある。だからといって生活を15時間ずらしたりすることはしない。朝飯は朝食べ、晩飯は晩に食べる。それに日勤と準夜勤と夜勤がやってくるので、一々ずらしていたら帳尻が合わなくなる。

じゃあ翆とのセックスはというと、実はやりたいときだから決まっていない。特に朝の光を感じながらセックスは、カーテン越しの明かりで翆のボディが眺められる発見があるから、決めない方がよさそうだ。そもそも決められることではない。

そんなわけで、午後遅く眼が覚めアチキは、絵を描きに出かける。

今日は、廃屋だな。寒さに耐え忍びながら、かっては人々の営みがあった家がうち捨てられている。おそらく何年もの雪の重みで屋根が崩れた廃屋は、格好の絵のモチーフだ。

陽が沈み街に戻るとすっかり夜だ。今日は19時に翆と待ち合わせてナンタルのスポーツジムへゆく日だ。翆は、準夜勤の日以外は、スポーツジムにくることができる。

なにしろ、アチキの体脂肪率が28%と、標準の23%より高い。翆から、放置すると高血圧間違いなしと宣告されて、通うことになった。

最近の主婦は綺麗だ。だから美ボディの主婦達を眺めるという目の保養もあるが、そんな主婦達は話し好きだから、いろんな話が耳をそばだてなくても聞こえてくる。

どうやって夫婦が誕生するかというと、「あんたも歳だから、ソロソロ身を固めたら・・」とまわりからいわれ、回りを見渡すと1人いた。他に好いのがないから、あれでいいかぁー。それでセックスでもして、恋愛気分にさせて、簡単に決まるようだ。

あとは、回りからはやし立てられ、結婚式場でも予約すれば、レールに載せられたトロッコのように、ほっといてもゴールイン。つまりお祭り気分で回りから騒がれているうちに夫婦ができあがる。

そして結婚すれば、子供もつくったし、家もできた。ダスティンホフマンが主演の映画「クレイマー・クレイマー」のように、育てるのは男に任せて、オンナの義務は果たしたから旦那を手放したい。というので、旦那よりはましな恋の時間をつくろうというわけだ。なにしろ仮面夫婦だから、旦那への愛情は最初から皆無なのだ。

オンナは、子供をつくらなきゃというのは義務感だが、恋をしたいという気分は恋をするまで納まらない。恋をして溌剌と生きたいわけだ。だからそれらは別々の感情なんだ。それが仮面夫婦なのだろう。何しろ日本は、そんな恋をしない義務感だけの仮面夫婦が多いのだ。

愛情度数は、セックスの回数と満足度できまる。仮面夫婦が多いのだから、セックスの回数も満足度も日本の世界ランキングが最低になるのもうなずける。

うちらは、仮面夫婦でなくてよかったぜ。

そんな話を耳にしながらジムでひとしきり汗をかくと、翆とディナーだ。夜勤前だから、さすがに房チャンのお店でお酒というわけにはゆかないが、海際のレストランで夕飯だ。痩せろといっておいて、美味しい物を食べたいというのがオンナの欲求らしい。

そして翆は、病院へ出勤。アチキは、夜なべ仕事だ。

それが年末のライフスタイルだ。

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